工具

【おすすめ】電子工作に必要な工具・計測器の選び方

当記事では、電子工作歴20年以上・電気のエンジニア歴10年以上の当サイト管理人が厳選した納得の工具をご紹介していきます。

はじめは100円ショップの工具でも構いませんが、これからずっと電子工作を続けていこうと思うのなら、やはり品質の良い工具を一通り揃えることをおすすめします。

使用頻度にもよりますが、そこそこ品質の良いものを選べば、10年以上使用できると思いますので、ぜひ参考にしてみて下さい。

初心者向け工具・計測器

まずは電子工作に必要不可欠な工具・計測器についてまとめてみました。

初心者向けとしましたが、実際に当サイト管理人がメーカーで使用していたものを参考に選定したので、ベテランになってからも十分使い続けることができると思います。

ハンダゴテ一式

電子工作にとって重要なハンダ付けに必要な工具をまとめました。

なお、詳しく説明するとボリュームが大きなりすぎてしまうので、当記事で紹介する内容は一部になります。更に詳しくハンダゴテについて知りたい方は以下の記事をご覧ください。

ハンダゴテ

ハンダゴテは電子部品や電線などをハンダ付けするために使います。

現在では様々な種類のハンダゴテが出回っていますが、やはり温度制御ができるタイプを選びたいところです。

そこで、おすすめなのが、白光の「ダイヤル式温度制御はんだこて FX600」になります。簡易的なタイプですが、その分、本格的なステーションタイプより安価で、200〜500℃の間で温度設定ができるので様々な電子部品に対応できます。

コテ台

意外と重要なのが作業中のハンダゴテを置いておくコテ台です。

おすすめのコテ台は、白光の「こて台 633-01」です。ある程度の重量があり、ハンダゴテを挿入するタイプなので安定感が抜群です。また、ワイヤタイプのクリーナーがセットになっています。

ハンダゴテのクリーナーについて少し説明すると、水を染み込ませたスポンジよりもワイヤタイプの方が作業効率が高まるので、おすすめです。水を使わないのでコテ先に温度が下がりませんし、電子工作用のコテ先であればそれほど太くないので簡単にクリーニングできます。

交換品として、ワイヤタイプのクリーナー単体も以下のように販売されています。

鉛入りハンダ

ハンダ付けに使用するハンダは、鉛入りハンダの方が鉛フリーハンダに比べて、融点温度が低くハンダが広がりやすいので初心者向きです。

また、鉛入りハンダは、「燃えないごみ」として捨てられるので、趣味の電子工作レベルで大量に使わないのであれば、処分方法にも困りません。
(※鉛入りハンダの処分する際は、念のため居住している自治体に確認して下さい。)

おすすめの鉛入りハンダは、白光の「巻はんだ 150g 直径0.8mm FS402-02」になります。

分量が、150gなので趣味の電子工作レベルとしては丁度良いです。確かに500g、1kgの分量の方が単価は安くなるのですが、使いきれずハンダの酸化も進んでしまいます。

さらに、直径0.8mmは電子部品をハンダ付けするには太すぎず細すぎず最適です。

ハンダ吸い取り器

ハンダ吸い取り器は、ハンダ付けに失敗してハンダを多く盛りすぎてしまった時に使います。

高価で本格的な電動ハンダ吸い取り器もありますが、簡易的なタイプとして、白光の「スッポン No.18G」があります。

ただ、バネの力を使って吸引するので、吸引する際の反動で電子部品や基板にダメージを与えてしまう可能性があるので注意が必要があります。

ハンダを吸い取りたい箇所によっては、次に紹介する「ハンダ吸い取り線」を使うと良いでしょう。

ハンダ吸い取り線

ハンダ吸い取り線も、ハンダ吸い取り器と同様に、ハンダ付けに失敗してハンダを多く盛りすぎてしまった時に使います。

メッシュ状の線にハンダを溶かして染み込ませる仕組みなので、ハンダ吸い取り器と違って、使い捨てになってしまいますが、こちらの方が電子部品や基板にダメージを与える可能性が低く安全です。

おすすめのハンダ吸い取り線は、太洋電機産業(goot)「はんだ吸取り線 3mm幅 1.5m巻き CP-3015」です。HAKKOやHOZANに比べて価格が安く、鉛フリーハンダにも対応しています。

ニッパー

ニッパーは、電子部品のリード線や電線の切断などに使います。

おすすめのニッパーはENGINEER(エンジニア)の「マイクロニッパー」になります。

100円ショップで売られているような安物のニッパーと違い、切れ味が抜群で静電気対策も施されています。そして、外観がカッコいいのもおすすめポイントの一つです。

ワイヤーストリッパー

ワイヤーストリッパーは電線の被覆を剥く工具です。ニッパーでも代用できますが、相当慣れていないと電線を傷つけてしまったり、剥くのに時間がかかってしまいます。

また、電線を切断する際も、ニッパーの刃だと押しつぶして切断するのに対して、ワイヤーストリッパーの刃は刀のようにスパッときれいに切断するので電線がより傷みません。そのため、当サイト管理人の場合、電子部品のリード線の切断はニッパー、電線の切断はワイヤーストリッパーと使い分けていました。

おすすめのワイヤーストリッパーは、VESSEL(ベッセル)の「ワイヤーストリッパー No.3500E-2」です。電子工作でよく使われる電線サイズをカバーしており、小型なので使いやすいです。

なお、他社製品ですが、以下のような「ストリップゲージ」を装着することで、ストリップの長さを1~24㎜に固定できるため、連続して同じ長さの被覆を向く場合、格段に作業効率が高まります。

ストリップゲージが有るのと無いのでは作業性が全く違ってくるので、VESSELのワイヤーストリッパーを使っている方にもおすすめです。

ラジオペンチ

ラジオペンチは、電子部品のリード線を曲げる時に使います。通常のペンチと違い先端が細く部品を持ちやすくなっているのが特徴です。

おすすめのラジオペンチは、ENGINEER(エンジニア)の「ミニチュアラジオペンチ」です。先程、紹介したニッパと同様、静電気対策が施されています。

ピンセット

ピンセットは、主にハンダ付けする際にチップ部品を固定するのに使います。先端が細いラジオペンチでも代用可能ですが、ピンセットより重く、力も入りすぎてしまうのでおすすめしません。

おすすめのピンセットは、ANEX(アネックス)の「ステンレス製ピンセット 先曲 AA125mm No.126」です。先端が曲がっていないストレートタイプもあります。

どちらが良いかは自分の好みで問題ないと思いますが、当サイト管理人は先曲がりタイプを愛用しています。もちろん、価格がそれほど高くないので、両方購入しても良いと思います。

ドライバー

ドライバーは、基板やケースでネジを締めたり緩めたりするのに使います。

おすすめのドライバーは、VESSEL(ベッセル)の「メガドラ普通ドライバー+2×100」と「メガドラ細軸ドライバー+1×100」です。+1は「2.0mm~2.6mm」、+2は「3.0mm~5.0mm」のネジに対応しているので、電子工作の用途であれば十分です。

また、ドライバーの刃先にマグネットが入っており、なおかつしっかりとフィットする形状なので、ネジが落ちること無く保持できるので便利です。

工具箱

当たり前ですが、工具を収納するのに工具箱があった方が良いでしょう。

おすすめの工具箱は、TOYOのスチール製山型工具箱です。やはり、スチール製だけあって頑丈にできていますし、電子工作に必要な工具が一通り入る絶妙なサイズです。

プラスチック製の工具箱の方が良ければ、以下のようにアイリスオーヤマなどから発売されています。こちらの方が、はじめから仕切りがついているので、工具に加えて電子部品なども一緒に収納するとなると便利かもしれません。ただし、プラスチック製の工具箱だからと言って、TOYOのスチール製山型工具箱より安いわけではありません。

テスター

テスターは、電流・電圧・抵抗値などを測定する計測器です。中にはコンデンサ容量や周波数を測定できたり、PCと連携してデータを保存できる機能を持つテスターも存在します。

Crenova(クレノバ)の「デジタルマルチメーター」であれば、電圧・電流・周波数・抵抗値・導通測定と電子工作で必要になってくる一通りの測定をすることができます。さらに、価格が2000円程度で購入できてしまうのも大きなメリットです。

その他、以下のように有名メーカーのもので、SANWA(三和電気計器)の「デジタルテスター CD732」があります。価格が高くなってしまいますが、Crenovaより少しスペックが良いです。

あれば便利な工具・計測器

はじめは無くても構いませんが、あれば電子工作に便利な工具・計測器についてまとめてみました。

電子工作にハマって、これからも本格的に続けていきたい方はぜひ参考にしてみて下さい。

拡大鏡

拡大鏡は、チップ部品など細かくて小さい部品をハンダ付けする時に使います。実体顕微鏡だと、レンズを覗き込まなければならないのに対して、拡大鏡の方がより自然な姿勢でハンダ付けが行えると思います。

また、ルーペ(虫眼鏡)でも代用できますが、ハンダ付けだと、どうしても両手を使うので、ハンダ付け後のチェックに限定されています。

手軽に入手できる拡大鏡として、Ruukoの「LEDライト付き拡大鏡」があります。ただ、値段が約2000円なので、高い精度を期待することはできません。不満な箇所があれば自分で手直しする必要があると思います。

ESDマット(静電気対策マット)

ESDマットは、静電気対策が施されたマットです。静電気対策をするためには、ESDマット以外に別途、アースコードが必要です。

また、ハンダ付けの際、机の上に敷くことでヨゴレを防止することもできます。

おすすめのESDマットは、HOZAN(ホーザン)の「ESD卓上マットF-310-L」です。当サイト管理人は、以前は古新聞などをマット代わりに使っていましたが、ESDマットの方が単色なので視認性が良く、耐燃性があるので熱いハンダが落としてしまった場合でも安心です。

精密ドライバー

精密ドライバーは、半固定抵抗・トリマーコンデンサの調整や小型の電子機器の分解などに使います。

おすすめの精密ドライバーは、ANEX(アネックス)の「精密ドライバーセット マイナス・プラス 6本組 No.900」です。マイナス4本とプラス2本がセットになっており、付属している専用ケースに各ドライバーを立てておけるので便利です。

六角レンチ

六角レンチは、六角穴のネジやボルトを締め付けたり緩めたりするのに使用する工具です。六角レンチを六角穴に挿し込んだ時により密着するので、プラスドライバーに比べて、ネジ穴を破損する恐れが少なく強く締め付けることができます。

おすすめの六角レンチは、エンジニアの「六角レンチセット7本組 TWH-01」です。あまり、電子工作用途では多用しませんが、電子機器に使われることが多いので持っておくと安心です。

コンビネーションプライヤー

コンビネーションプライヤーは、ラジオペンチよりしっかり掴む必要がある場面で使います。開く幅を調整することができるのである程度厚さのあるものでも大丈夫です。

また、ネジ穴がつぶれてしまったネジを外すときにも使えると思います。当サイト管理人の場合、どちらかというと、電子工作というより、電子機器の分解に使う機会が多いかもしれません。

おすすめのコンビネーションプライヤーは、TONE(トネ)の「コンビネーションプライヤ CP-150」です。個人的な好みですが、ラバーグリップがついたものより、このようなシンプルなタイプが好きですね。

プラスチック用カッター

プラスチック用カッターは、アクリル・塩ビ板などのプラスチック板を切断する際に使います。

おすすめのプラスチック用カッターは、OLFA(オルファ)の「PカッターL型 205B」です。ただし、何度もプラスチック板にスジを入れてから切断するので、それなりに時間はかかります。
(それでも通常のカッターナイフに比べれば、切断までの時間をかなり短縮できます。)

当サイト管理人は、ユニバーサル基板を小さくカットする時によく使っていました。

ステンレス直尺(定規)

ステンレス直尺(定規)は、当サイト管理人の場合、基板のサイズや電子部品の間隔を測ったり、穴あけ加工の印付けに使っています。

また、先程、紹介したプラスチック用カッターでプラスチック板を切断する時にも利用できます。普通のプラスチック定規だと段々と欠けてきてしまうので、やはりステンレス製の方が便利です。

おすすめのステンレス直尺は、シンワ測定(Shinwa Sokutei)の「測定のステンレス直尺15cm」です。電子工作用途ではこのぐらいのサイズがちょうどよく、50mm間隔の目盛りは赤になっているので見やすいです。

ノギス

ノギスは、外径・内径の測定などに使います。目盛りがデジタル式の方が見やすいと思います。

おすすめのノギスは、Tacklife(タックライフ)の「デジタルノギス DC01」です。大型のLCD液晶画面のおかげで非常に見やすく価格も安価です。プラスチック製のため、ステンレス製のノギスに比べて耐久性は期待できないかもしれませんが、2年間の長期保証もあります。

バイス(万力)

バイス(万力)は、ハンダ付けする際の基板や簡単な穴あけ加工時の固定に使います。

おすすめのバイスは、DEMILの「テーブルバイス」です。アルミ製で重量が707gとそこそこあるので基板程度の固定であれば十分です。やはり、基板がしっかり固定されていた方が、ハンダ付けしやすいので便利です。

マルチツール

マルチツールとは、その名の通り複数の工具が一体となった工具のことを言います。

おすすめのマルチツールは、LEATHERMAN(レザーマン)の「KNIFELESS REBAR(ナイフレスリーバー)」です。おそらく、LEATHERMANがラインナップしているフルサイズツールの中では、唯一のナイフレスモデルだと思います。

その他のフルサイズツールのモデルだと、刃渡り7.3cmのナイフが含まれているので、正当な理由があれば持ち運びできますが、銃刀法で銃器や刃物の取り扱いが厳しい日本では、かなりの注意が必要です。

当サイト管理人は持ち運びに便利なので、工場の現場や出張時などに予備の工具として持ち歩いていました。KNIFELESS REBARに限りませんが、LEATHERMANのマルチツールはプライヤーが特徴的で専門プライヤーに劣らない出来で、プライヤーの刃が交換式になっているので、刃こぼれを気にせず使い続けることができます。。欠点としては、プライヤー状態でツールの開口部が外側になるので、強く握る時に少し痛いです。

Amazonでの購入の方が、公式オンラインショップと比較すると名入れサービスや購入特典はありませんが、2割以上安く購入することができます。さらに、レザーマンツールジャパンが輸入販売しているLTJマークが付いているので、25年保証もしっかりついています。

ケース加工向け工具

自分でケースや基板の加工をする場合に必要な工具をまとめてみました。ただ、ここで挙げているのは手動で動くものを中心とした本当に必要最低限の工具なので、加工時間がかなりかかると思います。

また、ボール盤などの本格的な工作機械を揃えるとなると、購入費用の他にメンテナンスコストも発生し、設置場所もある程度大きなスペースが必要になってくるので、いきなりの導入はおすすめできません。

最近では、個人からでも利用できるケース加工や基板作成を行ってくれる業者があるので、このような外注サービスを利用してみるのも良いでしょう。

基板の外注は以下の記事で、海外のプリント基板メーカーを比較しています。日本と比べて約1/10のコストで発注できるので、趣味の電子工作や試作目的であれば、おすすめです。

ドリル

ドリルは主にケースや基板の穴あけ加工に使います。

おすすめのドリルは、ユニックの「手廻しドリル 小」です。5.0mmまでのドリル刃を取り付けることができます。ただ、あくまで手廻しなので、プラスチックや薄いアルミ板の穴あけに限定した方が良いでしょう。

ドリル刃

穴あけ加工するには、ドリル本体以外にドリル刃が必要です。

おすすめのドリル刃は、H&Hの「チタンコーティングドリルセット 13PCS HTD-13」です。ドリル軸が丸軸になっているので、そのまま先ほど紹介したユニックの「手廻しドリル 小」に取り付けることができます。
(ドリル軸が六角軸の場合、電動ドリルやボール盤向きになるので間違えないようにご注意下さい。)

また、プリント基板の穴あけ加工を行いたい場合、以下のような1.5mm未満のドリルセットが必要になります。

リーマー

リーマーは、ドリルで開けた穴をさらに大きく広げたい時やバリ取りに使います。

おすすめのリーマーは、ENGINEER(エンジニア)の「テーパーリーマー 孔開範囲:φ3~12mm TR-01」です。

先ほど紹介したユニックの「手廻しドリル 小」だと、対応しているドリル径が5.0mmまでなので、このリーマーを使うことで、最大12mmまで穴を広げることができます。また、ENGINEERでは、その他のサイズのリーマーもラインナップされています。

ただし、あくまで穴を広げる工具なので、使用するのはプラスチックや薄いアルミにとどめておいた方が良いでしょう。

センターポンチ

センターポンチは、穴あけ箇所に打ち付けることで凹みをつけて、ドリルで穴あけ加工する際に位置ズレを起こさないようにするための工具です。

穴あけ箇所にマジックなどで印だけつけただけだと、穴あけの際にドリル刃が滑って位置がずれてしまうことが、多々あるので、ぜひとも用意しておきたい工具です。

おすすめのセンターポンチは、新潟精機の「SK センターポンチ 100mm CP-100」です。別途、ハンマーを用意する必要があります。

また、同じく新潟精機の「SK 超硬チップ付自動ポンチ AP-M」であれば、ハンマー不要で打刻できます。通常のセンターポンチに比べ、値段が高くなりますが、より簡単に扱うことができます。

ハンマー

ハンマーは、通常のセンターポンチで打刻する際に使います。

センターポンチ用にのみ使うのであれば、あまり大きすぎない小型のハンマーで十分です。ここでは、サンフラッグの「ミニハンマー 46」を紹介します。

ヤスリ

ヤスリは、穴あけ加工後のバリ取りや整形などに使います。ドリルだけだと丸穴しか作れませんが、ヤスリと組み合わせて使うことで四角の穴など他の形に加工することができます。

おすすめのヤスリは、LIBRATONの「ヤスリセット 12本組 ダイヤモンドヤスリ」です。このような様々な形状のヤスリセットがあれば、電子工作でのケース加工程度だったら十分だと思います。

さらに、ヤスリに加えてメンテナンス用のワイヤブラシと持ち運び・保管に便利なソフトケースも付属しています。

紙ヤスリ(耐水ペーパー)

紙ヤスリは、リーマーやヤスリを使った最後の仕上げとして、さらに研磨したい時や塗装前の下地作りなどに使います。

通常の紙ヤスリより金属研磨に向いている耐水ペーパーを選んだ方が良いと思います。Randon(ランドン)の「耐水ペーパーセット8枚入り」のように様々な種類の耐水ペーパーがセットになったものが販売されています。

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