【CADレビュー】Quadcept Circuit Designer/PCB Designer

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回路設計エンジニアや電子工作を趣味とする方で、以下のような回路設計CAD・基板設計CADに関する悩みをお持ちではないでしょうか?

回路設計CAD・基板設計CADに関する悩み
  • リモートワークで回路設計をしたいが、USBでのドングル認証のため会社内でしか作業ができない。
  • できるだけ低価格でCADを導入したいが、初期費用や保守費用の高さに困っている。
  • オープンソースのCADだと無料で利用できるが、サポートがないことに不安を感じている。

など

結論から言えば、クラウド型かつサブスクリプション方式の回路設計CAD「Quadcept Circuit Designer(クアッド セプト・サーキット・デザイナー)」と基板設計CAD「Quadcept PCB Designer(クアッド セプト・ピーシービー・デザイナー)」であれば、それらの悩みを解決できると言えます。

当記事では、Quadcept Circuit Designer/PCB Designerについて、詳しくレビューしていきますのでぜひご覧ください。

当記事は、回路設計・基板設計・PLC制御設計・組み込みソフト開発など10年以上の電気設計経験がある当サイト管理人が執筆しています。

目次

Quadcept(クアッド セプト)とは?

Quadceptのコンセプト
  1. Cloud Computing:クラウドでモノづくりをより便利に
  2. Cost Performance:低価格でハイエンドクラスの満足感
  3. Innovation:電子CAD業界の革新的な存在に
  4. User First:ユーザー第一優先で、柔軟な機能追加

Quadcept(クアッド セプト)とは、回路設計CAD、基板設計CADを中心としたEDAツールの商品ブランド名、及びそれらを開発・販売する会社のことを指します。

Quadceptの言葉は、クラウド・低価格・革新的・ユーザー第一優先の「4つのコンセプト(Quad:4つ+Concept:コンセプト)」と言う造語から生まれたものです。

これらのコンセプトが示す通り、自宅や出張時などネット環境さえあれば、どこでも使用することができますし、今まで予算の都合上、有料CADを導入できなかった会社や個人も利用することが可能となっています。

実際の数字にも表れており、導入実績は72,000以上に達し、TOYOTA、SONY、Panasonicなどの大企業に採用されているほどです。

Quadcept(クアッド セプト)の基本仕様

仕様Quadcept Professional
回路設計CADQuadcept Circuit Designer
基板設計CADQuadcept PCB Designer
回路設計CAD
の料金
3,800円[+税]/月
(41,800円[+税]/年)
基板設計CAD
の料金
9,500円[+税]/月
(104,500円[+税]/年)
その他
購入・割引
本数割:
5~10本 5%OFF
11~20本 7%OFF
21~30本 10%OFF
31本~ 12%OFF

継続割:
2年目 5%OFF
3年目 7%OFF
4年目 10%OFF
5年目~ 12%OFF
無償制限版Quadcept Professional(ライセンスなし):
非商用のみ
4層100パッドまで
※4層100パッド以上はViewerとして利用可能
※フル機能の評価版は有効期間は2週間(要問合せ)

Quadcept Community:
非商用のみ
4層1000パッドまで
商用利用Quadcept Professional(ライセンスあり)が商用利用可能
日本語サポートオンラインマニュアル
動画
フォーラム
ウェブセミナー
メール
電話
有料トレーニング
※メール・電話のサポートはライセンス購入後
対応OSWindows 8.1
Windows 10(1507~2004)
Windows 11
※32bit/64bit
認証方法ネットワーク認証:
インターネット経由で、Quadceptのライセンスサーバーからライセンスを取得して認証

スタンドアローン認証:
ライセンスをあらかじめ端末に取り込み、オフラインでライセンスを認証
ライセンス共有ライセンスに紐付けるユーザーを追加することによりライセンス共有が可能
部品情報
データベース
以下のオンライン部品商社と連携
Digi-Key
Mouser
RS Components
Chip One Stop
CoreStaff
部品ライブラリShare(部品ライブラリ無償提供):
約25万点の部品データを無料で使用可能
以下のオンライン部品商社、メーカーと提携
Digi-Key
Mouser
RS Components
Chip One Stop
CoreStaff
ROHM
OMRON
TOKIN/KEMET
村田製作所
など

部品データライブラリ提供会社と提携:
以下のサービスと提携
Ultra Librarian/約2000万点の部品データを無料で使用可能
SamacSys/約1500万点の部品データを無料で使用可能

※部品データの重複あり
回路シミュレータAnalog Devices 回路シミュレータ「LTspice」と連携可能
自動配線ツール他社の自動配線ツールと連携可能
※DSNファイル出力、RTEファイル入力が可能
3D機能3Dビューア機能

他社の3D CADと連携可能
※3Dデータの入出力が可能
※「部品衝突」、「熱対策」等を事前確認できる
データコンバート回路図データコンバート対応CAD:
CR5000(SD)
OrCad Capture
Altium/Protel

PCBデータコンバート対応CAD:
Allegro
OrCAD Layout
Board Station
Expedition
PADS power PCB
ODB++
CADSTAR
CR5000 BD
CR5000 PWS
CADVANCE
Altium/Protel
EAGLE
IPC-2581
※ALTAIR社のPDB ASCIIファイルで読み込み
※CR5000 BDのみQuadceptでコンバート可能
SI・PI解析15万円[税込]/1プロジェクト~
EMC対応NEC EMI抑制設計支援ツール「DEMITASNX」と連携可能

EMIチェックサービス:
11万円[税込]/1プロジェクト

電源-GNDプレーン共振解析サービス:
ライトプラン11万円[税込]/1基板
プロプラン33万円[税込]/1基板
ベンダー
(供給元)
Quadcept株式会社
本社・本部日本
日本正規代理店-

その他のCADと比較したい場合は、以下の記事をご覧ください。

Quadcept(クアッド セプト)のメリット

○メリット
  • どこでも使える世界初のクラウド型電子CAD
  • 利用料3,800/月~のシンプルで格安なサブスクリプション
  • 丁寧なサポート体制によりCADの習得時間が短い
  • 無料で使える約25万点の部品データにより設計時間を短縮
  • データコンバートにより他社CADからの乗り換えが簡単

どこでも使える世界初のクラウド型電子CAD

Quadceptは、世界初のクラウド型回路設計/基板設計CADなので、会社はもちろん自宅、海外出張時などネット環境さえあればどこでも使用することができます。

通常、有料CADの認証方式は「USBドングル認証」のため、 ライセンス発行までの時間が2週間程度と長く、紛失の恐れから会社外に持ち出すことが実質的に困難だと思います。

しかし、Quadceptの場合、「ネットワーク認証(オンライン認証)」となっているので、ネット環境さえあればユーザー登録から1分程でライセンス発行でき、CADを使用する場所を問いません。

そのため、リモートワークや出張時の移動時間での作業など回路設計エンジニア(ハードウェアエンジニア)には困難だった働き方がソフトウェアエンジニア並みに実現できる可能性があるのです。

利用料3,800/月~のシンプルで格安なサブスクリプション

Quadceptの料金体系

Quadcept Circuit Designer(回路設計CAD)

・月契約:3,800円[+税]

・年契約:41,800円[+税]

Quadcept PCB Designer(基板設計CAD)

・月契約:9,500円[+税]

・年契約:104,500円[+税]

Quadcept Circuit Designerは利用料3,800円[+税]/月、Quadcept PCB Designerは利用料9,500円[+税]/月と安価かつシンプルなサブスクリプションライセンスとなっています。

日本の会社だと、課長決済が10万~20万以下に設定されていることが多いので、稟議を上げる必要はなく消耗品扱いでハイエンドクラスのCADを導入できるのです。

他社のCADだと、初期費用の他に保守費用、サポート費用、オプション費用、バージョンアップ費用などコストが膨大になってしまい、費用対効果的に導入を諦めざるを得ないケースがあると思います。

また、仮に導入するとしても、部長決済や社長決済を通すために稟議書を作成したり説得する労力を考えると、大きな負担となってしまいます。

Quadceptであれば、仕事が忙しい繁忙期にライセンス数を増やすなど柔軟な運用ができるので、これまでCAD導入を諦めていた会社でも、ぜひ導入を検討してみると良いでしょう。

Quadceptの本数割・継続割

本数割

・5~10本:5%OFF
・11~20本:7%OFF
・21~30本:10%OFF
・31本~:12%OFF

継続割

・2年目:5%OFF
・3年目:7%OFF
・4年目:10%OFF
・5年目~:12%OFF

さらに、ライセンス数が多いほどお得な「本数割」や長く使うほどお得な「継続割」も用意されているので、他社と比較して大幅なコストダウンができるはずです。

丁寧なサポート体制によりCADの習得時間が短い

基板設計の場合、他社CADだと最低6カ月〜1年程度の有料サポートが必要であるのに対して、Quadceptは、5日間もあれば、簡単な評価ボードやリレー基板が設計できるようになります。

現場のユーザーの声を拾い上げ使いやすさを重視したデザイン・機能になっているので、まずは無料版のQuadcept(4層100パッドまでの制限)をダウンロードしてみて使ってみると良いでしょう。

ライセンス購入前に利用できるサポート
  • オンラインマニュアル
  • 動画
  • フォーラム
  • ウェブセミナー

また、ライセンス購入前の段階で、オンラインマニュアル・動画・フォーラムなどが利用ができる上、無料のQuadcept入門ウェブセミナーを頻繁に開催しています。

ライセンス購入後に利用できるサポート
  • メール
  • 電話
  • 有料トレーニング

さらに、ライセンスを購入すれば、電話・メールでのサポートも利用できるので、Quadceptの操作方法で悩んでしまう可能性は低いと言えるでしょう。

無料で使える約25万点の部品データにより設計時間を短縮

Share(部品ライブラリ無償提供)
  • Digi-Key
  • Mouser
  • RS Components
  • Chip One Stop
  • CoreStaff
  • ROHM
  • OMRON
  • TOKIN/KEMET
  • 村田製作所

など

Quadceptでは、「Share」と呼ばれる部品共有ライブラリを提供しているため、約25万点の部品データが無料で利用できます。

部品データライブラリ提供会社と提携
  • Ultra Librarian:約2000万点の部品データを無料で使用可能
  • SamacSys:約1500万点の部品データを無料で使用可能

また、Quadceptでは上記の部品データライブラリ提供会社と提携しているので、それぞれ数千万点の部品データが無料で使用可能となっています。

回路設計CAD・基板設計CADを使用した設計で、時間がかかってしまう作業の一つが回路図シンボル・フットプリントなどの部品データの作成です。

回路図シンボルの端子やフットプリントの寸法を一つでも間違えてしまうと設計ミスとなるので、自分たちで部品データを作るとなるとデータシートの仕様をしっかり読み込まなければならず非常に面倒です。

しかし、Quadceptの「Share」や「Ultra Librarian」、「SamacSys」を活用することで、設計に必要な部品データが入手できれば、大幅に設計時間を短縮することが可能になります。

データコンバートにより他社CADからの乗り換えが簡単

Quadceptデータコンバート機能

回路図データコンバート対応CAD

・CR5000 SD
・OrCad Capture
・Altium/Protel

PCBデータコンバート対応CAD

・CR5000 BD

ALTAIR社 Altair PollEx PCB Modeler

PCBデータコンバート対応CAD

・Allegro
・OrCAD Layout
・Board Station
・Expedition
・PADS power PCB
・ODB++
・CADSTAR
・CR5000 BD
・CR5000 PWS
・CADVANCE
・Altium/Protel
・EAGLE
・IPC-2581

Quadceptは、上記の回路図データ・PCBデータをコンバートできるので、他社CADからの乗り換えが簡単です。

Quadceptのデータコンバート機能では、回路図データのコンバートは3社、PCBデータのコンバートは1社に対応しています。

また、ALTAIR社の「PDB ASCIIファイル」を入力できるので、一旦、ALTAIR社の「Altair PollEx PCB Modeler」でPDB ASCIIファイルへ変換してからQuadceptで読み込むことができます。

そのため、この機能を使えば、13社のPCBデータのコンバートに対応できることになります。

回路図や基板レイアウトと言った設計資産は非常に重要なので、これらを無駄にすることなくQuadceptでも活用できるのは大きなメリットとなります。

Quadcept(クアッド セプト)のデメリット

×デメリット
  • ソフトウェアのインストールが必要
  • トレーニングは有料(無料オンラインマニュアル、無料オンラインセミナーあり)

ソフトウェアのインストールが必要

クラウド型電子CADと聞くと、Gmailやクラウド型会計ソフトのようなブラウザ上で動作させるイメージをお持ちかもしれません。

しかし、Quadceptは「ライセンス認証」、「部品ライブラリ」、「部品の在庫・価格のデータベース」などのインフラを、業務効率化のためにクラウド化したもので、あくまでローカルのPCにインストールして使用するソフトウェアになります。

そのため、Quadceptを使用するPCには以下のようなシステム要件を満たさなければなりません。

OSWindows 8.1
Windows 10(1507~2004)
Windows 11
※32-bit または 64-bit
CPUIntel® Core™ i5 プロセッサ
(または同等のプロセッサ)
RAM8GB 以上 推奨
(32-bit版 Quadcept では1GBまでの活用)
ストレージHDD/SSD 10GB 以上の空き領域
(高密度、高多層設計はSSDを推奨)
モニター1280x800 以上の画面解像度
グラフィックNVIDIA® GeForce® 8 シリーズ 256MB
(または同等のグラフィックカード)
その他Microsoft Excel (部品表作成に必要)
インターネット接続

ただ、インターネット上ではなくローカルのPCに、Quadceptで作成した回路図や基板データを保存するので、サイバー攻撃などでデータ流出してしまうリスクは少なくなるはずです。

また、スタンドアローン認証(オフライン認証)により、オフライン環境でもQuadceptを使用することができるので、何らかの理由でインターネットに接続できない場合は、こちらも検討してみると良いでしょう。

トレーニングは有料(無料オンラインマニュアル、無料オンラインセミナーあり)

受講者に理解度に合わせた内容や個別フォロー、3名以上/1社の受講など、よりカスタマイズされたトレーニングを希望するのであれば有料になります。

ただ、無料のオンラインマニュアル・動画・フォーラム・ウェブセミナーが用意されており、ライセンス購入後は電話・メールでのサポートも受けられるので、それでも必要であれば有料トレーニングの検討をしてみると良いでしょう。

もちろん、有料に見合ったレベルのトレーニングを受けることができますし、オンラインでの受講も選択できるので、現地開催形式のトレーニングと比較して利便性が高いです。

Quadcept(クアッド セプト)の良かった所・気になった所

当サイト管理人がQuadcept Circuit Designer(回路設計CAD)/PCB Designer(基板設計CAD)を実際に使用してみて、特に良かった所と気になった所をまとめてみました。

Quadceptの良かった所

Quadceptの良かった所
  1. サポートが丁寧・早い
  2. タブ切り替え機能が使いやすい
  3. デザインルールの設定が簡単
  4. 回路シミュレータ「LTspice」と連携
  5. オンライン部品商社と部品連携
  6. フル機能の評価版ライセンスが無料で利用できる

サポートが丁寧・早い

Quadceptでは、以下のサポートが用意されています。

ライセンス購入前に利用できるサポート
  • オンラインマニュアル
  • 動画
  • フォーラム
  • ウェブセミナー
ライセンス購入後に利用できるサポート
  • メール
  • 電話
  • 有料トレーニング

当サイト管理人の場合、まずは無料のQuadcept入門セミナーを受講後、不明な点はQuadcept公式WEBサイト上で公開されているオンラインマニュアルで読めば、ほとんど解決できました。

それでもわからない部分は、フォーラムで質問を投稿すると、営業日中であれば当日か次の日には返答があるので、非常にサポートが丁寧・早いと実感しています。

他にも個別にメール、電話などでも対応してくれるようですが、定期的に開催されている無料セミナー、オンラインマニュアル、フォーラムで満足してしまっています。

タブ切り替え機能が使いやすい

QuadceptはUI/UXが優れていると評価されており、中でも個人的には「タブ切り替え機能」がとても使いやすかったです。

通常の回路設計CAD/基板設計CADは、別々のソフトウェアとして扱われるので、それぞれのCADの切り替えが少し面倒に感じていました。

一方、Quadcept Circuit Designer(回路設計CAD)/PCB Designer(基板設計CAD)はライセンスは別々ですが、一つソフトウェアとして扱われており、タブをクリックすることによって即座に回路設計CADと基板設計CADを切り替えることができます。

また、複数のプロジェクトも一つのウィンドウでまとめて開けるので、かなりの作業効率を実感することができました。

一つのウィンドウに一つのページしか開くことができなかった初期のブラウザからタブブラウザに変わった感覚と言っていいでしょう。

WEBブラウザのほとんどがタブブラウザ化した現在であれば、すぐに気づけそうな機能のように思えますが、あまりにも今までの回路設計CAD/基板設計CADのイメージが強いので、案外、なかなかこうしたアイディアは出てこないと思います。
(実際に、当サイト管理人もこうしたUI/UXのアイディアを思いついたことはありません。)

今後はタブブラウザのように、他社CADも、こうしたQuadceptのUI/UXに追随していくのではと予想しています。

デザインルールの設定が簡単

基板設計をする前に、発注先の基板製造業者の「リジッド基板製造基準書」を読み込んで、基板設計CADのデザインルール設定を行う必要があります。

Quadcept PCB Designer(基板設計CAD)では、発注先が「P板.com」であれば「P板.com専用デザインルールファイル」があらかじめ用意されているので、簡単にデザインルールの設定を行うことができます。

回路シミュレータ「LTspice」と連携

Quadcept Circuit Designer(回路設計CAD)は、回路シミュレータのLTspiceと連携できるため、Circuit Designerのエディタで回路図を作成・設定をすることで、簡単にシミュレーションを行うことができます。

今までは、回路設計CADと回路シミュレータを個別運用する必要があり、それぞれのエディタで回路図を作成しなければならなかったのですが、今まで行っていた2重作業がなくなったので作業効率が向上したのです。

また、アナログ・デバイセズ社が提供しているLTspiceは、無料でダウンロードできる上に回路規模に制限がないので、大変使い勝手が良く、解析機能も豊富なので一通りの回路検証に困ることはないでしょう。

オンライン部品商社と部品連携

Quadcept Circuit Designer(回路設計CAD)では、以下のようにオンライン部品商社 5社と部品データベースを連携しています。

部品連携しているオンライン部品商社 5社
  1. Chip One Stop
  2. Digi-Key
  3. RS Components
  4. Mouser
  5. CoreStaff

それぞれの商社品番を回路図で使用する部品に登録する必要がありますが、部品のコスト、在庫、部品データなどを確認しながら回路設計を行うことができます。

また、Quadcept Circuit Designerから各オンライン部品商社フォーマットに合った部品表(BOM)を出力できます。
(Chip One StopとDigi-Keyは公式WEBサイトに購入したい部品情報を引き渡すことで、そのまま発注することも可能です。)

このように、回路設計段階からスムーズに部品選定・発注ができるので、以前と比較して部品調達が簡単になりました。

有料の部品調達クラウドサービスとして「PartsPick」があります。各オンライン部品商社に対して、納期優先または価格優先で部品型番から一括検索してBOM出力できるので、さらに部品調達が簡単になります。

フル機能の評価版ライセンスが無料で利用できる

Quadcept Circuit Designer(回路設計CAD)/PCB Designer(基板設計CAD)は、ライセンスなしでも4層100パッドまではCADとして利用可能ですが、以下のようにフル機能の評価版ライセンスも用意されています。

Q 100パッド以上の設計で評価を行いたいのですが、機能制限のない評価版はないですか?

A 通常の有償ライセンスを期間限定で利用できる「評価版ライセンスの発行サービス」がございます。
まずはお気軽にお問い合わせください。

※フル機能の評価版ライセンス
ライセンスの有効期間は2週間となります。お気軽にお問い合わせください。

Quadcept Support FAQ

Quadcept社に問い合わせることで、フル機能の評価ライセンスを発行することができ、有効期限は2週間となっています。

これにより、購入前に自社で本当にQuadcept Circuit Designer/PCB Designerが導入可能なのか検証することができるでしょう。

また、サブスクリプション方式で、Circuit Designerは3,800円(税抜)/月、PCB Designerは9,500円(税抜)/月なので、ほとんどの日本企業であれば消耗品扱い(課長決済)で有料購入することができると思います。

一方で、他社の有料CADの場合、購入となると初期費用の他に、保守費用・メンテナンス費用・サポート費用などの費用も発生するので、購入するまでのハードルが高く、気軽に購入してからどれレベルまで自社で使えるのか判断していくのが難しいと言えるでしょう。

実際にQuadcept公式WEBサイトに掲載されている成功事例(Case Study)の記事を読むと、有料購入後に「試作設計」⇒「量産設計」⇒「正式CADとして統一」と利用しながら段階的に導入していった企業が紹介されています。

Quadceptの気になった所

Quadceptの気になった所
  1. オペアンプの回路図シンボルがブロック形状
  2. 3D表示の再現度が高くない
  3. 自動配置機能がない

オペアンプの回路図シンボルがブロック形状

Quadceptでは、「Share」と呼ばれる部品共有ライブラリを提供しているため、約25万点の部品データが無料で利用できます。

また、部品データライブラリ提供会社の「Ultra Librarian」や「SamacSys」と提携しているため、それぞれ数千万点の部品データが無料で使用可能です。

しかし、当サイト管理人が調べた限りでは、これらの部品データで使用されているオペアンプの回路図シンボルは「ブロック形状」となっているようです。

通常、オペアンプの回路図シンボルは、増幅器を表す三角形の形状となっており、回路図で「入力⇒出力」の信号が左から右に流れるように描く時に大変、わかりやすいのです。

一方、オペアンプの回路図シンボルが、四角形のブロック形状だと、入力と出力の端子が同じ方向になってしまったりして、信号の流れがわかりづらくなってしまいます。

ただ、部品データを提供しているのは、あくまで部品メーカー、オンライン部品商社、部品データライブラリ提供会社なので、Quadcept固有の問題ではありません。

調べてみたところ、Quadcept local-db(ローカルデータベース)の「Samples」-「05_Symbol」に、三角形のオペアンプの回路図シンボルがあったので、ブロック形状のオペアンプの回路図シンボルと置き換えることができました。

詳しい方法については別記事にて紹介する予定です。

3D表示の再現度が高くない

Quadcept PCB Designer(基板設計CAD)の3Dビューア機能で表示する部品は、シンプルなボックス型(立方体)になる仕様となっており、部品のリードなどの細かい部分は表現されないようになっています。

現状では3D CADとしての機能を網羅してはおらず、筐体の干渉や熱解析などで、どこまで精密さを要求するかによってはネックになる部分になるかもしれません。

ただ、UltraLibrarianやSamacSysなど外部提供ライブラリから3Dモデルをダウンロードして連携するなど、より精密な干渉チェックが可能となる連携も視野に入れているとのことなので、今後の展開に期待したいです。

自動配置機能がない

Quadcept PCB Designer(基板設計CAD)では、基板内のスペースにフットプリントを自動配置する機能はありません。

ただ、他社CADでの自動配置機能は単純に基板の領域内に物理的に収まるのか確認する程度のもので、当然ながら設計者の考える最適な位置を予想して自動配置するわけではありません。

基板設計者は、配置位置など指定のない部品でも、その後の配線や部品同士の位置関係、筐体との干渉などにも配慮する必要があるため、デタラメに自動配置されても業務効率は上がらないとの意見が多いようです。

当サイト管理人の場合、以前行っていた開発で、基板、光学部品、筐体の3つの観点から使用スペースのすり合わせが必要だったため、ある程度の当たりを付ける目的で自動配置機能は重宝していました。

Quadcept(クアッド セプト)の評判・口コミ

Quadceptの評判・口コミを集めてみました。実際にQuadceptを利用しているユーザーの声ですので、ぜひ参考にしてみて下さい。

Quadcept(クアッド セプト)はどんな人におすすめ?

・会社、自宅、出張時など様々な場所で回路設計CAD/基板設計CADを使いたい。
・できるだけお得なコストで回路設計CAD/基板設計CADのサポートを受けたい。

は、プロの回路設計エンジニアであれば誰でも役立ちますが、特に上記のことを考えている方におすすめできます。

ライセンスなしの無料版(4層100パッドまでの制限あり)が用意されているので、ぜひ気になる方は試してみると良いでしょう。

\ ユーザー数72,000以上TOYOTAも導入済み! /

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