LTspice-解析に使用するシミュレーション・コマンド設定方法
当記事では、以下の6種類の解析に使用するシミュレーション・コマンド設定方法について詳しく解説します。
「Edit Simulation Command」で設定できる解析
- トランジェント解析(.tran)
- AC解析(.ac)
- DCスイープ解析(.dc)
- ノイズ解析(.noise)
- DC伝達関数解析(.tf)
- DC動作点解析(.op)
この6種類の解析に使用するシミュレーション・コマンドについてはコマンド構文を覚えなくても、「Edit Simulation Command」で簡単に設定することができます。
なお、シミュレーションで可能な解析の種類については、以下の記事をご覧ください。
LTspice-解析の種類
当記事では、LTspiceで行うことのできる解析の種類について簡単にご紹介します。それぞれの詳しい解析方法について説明はリンク先の記事をご覧ください。 なお、LTspice...
目次
Edit Simulation Commandの開き方
シミュレーション・コマンドの設定は「Edit Simulation Command」の画面で行うことができます。
回路図エディタ画面のメニューバーから、「Simulate」-「Edit Simulation Cmd」をクリックすると、「Edit Simulation Command」の画面が表れます。
トランジェント解析(Transient)
設定項目 | 説明 |
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Stop time | 解析終了時間 |
Time to start saving data | データファイルに保存する時間 |
Maximum Timestep | 時間間隔の最大値 |
Start external DC supply voltages at 0V | シミュレーション開始時に外部DC電源の初期値を0Vに設定 |
Stop simulating if steady state is detected | 定常状態を検出して変化がない場合、シミュレーションを停止 |
Don't reset T=0 when steady state is detected | 設定不可 |
Step the load current source | 電流源をステップ変化 |
Skip initial operating point solution | 素子の初期値をシミュレーション実行の初期値にする |
LTspice-トランジェント解析(.tran)の方法
当記事では、LTspiceでのトランジェント解析(.tran)の方法について詳しく解説します。(トランジェント解析以外にも過渡応答解析などとも言われます。) トランジェント解...
AC解析(AC Analysis)
設定項目 | 説明 |
---|---|
Type of sweep | 以下のスイープの種類を選ぶ。 Octave:2倍ごと Decade:10倍ごと Linear:等間隔 List:リストで指定の周波数 |
Number of points | シミュレーションのポイント数 Octave:Octaveごとのポイント数(目安:20~40) Decade:Decadeごとのポイント数(目安:30~100) Linear:全体のポイント数 |
Start frequency | 解析開始周波数 |
Stop frequency | 解析終了周波数 |
1st frequency/ 2nd frequency/ 3rd frequency | 1番目の周波数/ 2番目の周波数/ 3番目の周波数 ※「Type of sweep」で「List」を選んだ時に設定 |
LTspice-AC解析(.ac)の方法
当記事では、LTspiceでのAC解析(.ac)の方法について詳しく解説します。(AC解析以外にも交流小信号解析、交流解析、周波数特性解析などとも言われます。) AC解析は、電子...
DCスイープ解析(DC sweep)
設定項目 | 説明 |
---|---|
Name of 1st source to sweep/ Name of 2nd source to sweep/ Name of 3rd source to sweep | スイープする電圧源・電流源を指定 ※タブを選択することで3つまで指定可能 |
Type of sweep | 以下のスイープの種類を選ぶ。 Octave:2倍ごと Decade:10倍ごと Linear:等間隔 List:リストで指定の周波数 |
Start value | 解析開始の電圧源・電流源の値 |
Stop value | 解析終了の電圧源・電流源の値 |
Increment | 増加分の値 ※「Type of sweep」で「Linear」を選んだ時に設定 |
Number of points per Octave | Octaveごとのポイント数 ※「Type of sweep」で「Octave」を選んだ時に設定 |
Number of points per Decade | Decadeごとのポイント数 ※「Type of sweep」で「Decade」を選んだ時に設定 |
1st value/ 2nd value/ 3rd value | 1番目の電圧源・電流源の値/ 2番目の電圧源・電流源の値/ 3番目の電圧源・電流源の値 ※「Type of sweep」で「List」を選んだ時に設定 |
LTspice-DCスイープ解析(.dc)の方法
当記事では、LTspiceでのDCスイープ解析(.dc)の方法について詳しく解説します。(DCスイープ解析以外にもDC解析、直流スイープ解析、直流掃引解析などとも言われます。) ...
ノイズ解析(Noise)
設定項目 | 設定 |
---|---|
Output | 出力信号 |
Input | 入力信号 |
Type of sweep | 以下のスイープの種類を選ぶ。 Octave:2倍ごと Decade:10倍ごと Linear:等間隔 List:リストで指定の周波数 |
Number of points per octave | Octaveごとのポイント数 ※「Type of sweep」で「Octave」を選んだ時に設定 |
Number of points per decade | Decadeごとのポイント数 ※「Type of sweep」で「Decade」を選んだ時に設定 |
Number of points | 全体のポイント数 ※「Type of sweep」で「Linear」を選んだ時に設定 |
Start Frequency | 解析開始周波数 |
Stop Frequency | 解析終了周波数 |
1st frequency/ 2nd frequency/ 3rd frequency | 1番目の周波数/ 2番目の周波数/ 3番目の周波数 ※「Type of sweep」で「List」を選んだ時に設定 |
LTspice-ノイズ解析(.noise)の方法
当記事では、LTspiceでのノイズ解析(.noise)の方法について詳しく解説します。 ノイズ解析は、電子回路のノイズの周波数特性を解析します。 なお、その他の解析方法の種...
DC伝達関数解析(DC Transfer)
設定項目 | 説明 |
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Output | 出力ノード名 |
Source | 入力ノード名 |
LTspice-DC伝達関数解析(.tf)の方法
当記事では、LTspiceでのDC伝達関数解析(.tf)の方法について詳しく解説します。(DC伝達関数解析以外にも直流小信号伝達関数解析などとも言われます。) DC伝達関数解析は...
DC動作点解析(DC op pnt)
LTspice-DC動作点解析(.op)の方法
当記事では、LTspiceでのDC動作点解析(.op)の方法について詳しく解説します。(DC動作点解析以外にも直流動作点解析、動作点解析などとも言われます。) DC動作点解析は、...