【プロおすすめ】電子工作に必要なラジオペンチの選び方
ペンチと一口に言ってもたくさんの種類があるので、どれを選んだらいいのか迷ってしまうかもしれませんが、電子工作の用途であれば、「ラジオペンチ」が最も向いていると言えます。
当記事では、電子工作初心者でも迷わないように、ランキング形式で、さらに詳しくおすすめのラジオペンチについて紹介していきます。
ラジオペンチとは何か?
↑通常のペンチ
↑ラジオペンチ、先端が細くなっていることがわかる。
ペンチとは物を掴んだり金属線を曲げたりするための工具です。ラジオペンチは通常のペンチと比較して、先端が細くなっているので、小さな電子部品を扱う電子工作に向いていると言えます。
(なぜ名称が「ラジオペンチ」なのかと言うと、テレビが出回る前のラジオが全盛期だった時代に、工作用で使用するペンチだったことから定着したらしいです。)
最近の基板では、チップ部品が多く使われるようになりましたが、まだまだ趣味の電子工作の世界ではリード部品を使うことが多いと思います。
ラジオペンチは、電子部品のリード線を曲げる時やハンダ付けする際に電子部品や電線を持つことに使いますので、ぜひとも揃えておきたい工具です。
ラジオペンチおすすめランキング
ここから、当サイト管理人がおすすめするラジオペンチをランキング形式でご紹介します。
紹介するのは通常のラジオペンチよりさらに小型な「ミニチュアタイプ」になり、Amazon、楽天、Yahoo!などのネットショップからも手軽に購入できるものを選んでみました。
おすすめラジオペンチ比較
ランキング | No1 | No2 | No3 |
---|---|---|---|
品番 | PS-01 | PS-03 | PS-04 |
メーカー | ENGINEER(エンジニア) | ENGINEER(エンジニア) | ENGINEER(エンジニア) |
サイズ | 139mm | 141mm | 132mm |
重量 | 68g | 66g | 69g |
切断能力 | 単線(銅線)φ2/単線(鉄線)φ1.2 | - | - |
刃部硬度 | HRC58±4 | HRC46±4 | HRC46±4 |
材質 | 高炭素鋼 | 高炭素鋼 | 高炭素鋼 |
※切断能力に関して補足すると公式スペックよりも太い線を切断することができます。例えば、PS-01であれば、φ5程度のより線であれば切断できます。
No1『ENGINEER ミニチュアラジオペンチ ESD 静電気対策 139㎜ PS-01』
- サイズ:139mm
- 重量:68g
- 切断能力:単線(銅線)φ2/単線(鉄線)φ1.2
- 刃部硬度:HRC58±4
- 材質:高炭素鋼
一番おすすめしたいのが、『ENGINEER(エンジニア) ミニチュアラジオペンチ PS-01』になります。
通常のラジオペンチと比較しても、先端が細くなっており内側はギザギザが付いているので、小さな電子部品でもしっかりと掴むことができます。リード線を曲げる作業も簡単です。
また、表面抵抗値が「1×106~107Ω/sq」あり、静電気(ESD)対策が施されているので、静電気に弱い電子部品を扱う電子工作で安心して使用することができます。
ニッパーがあればあまり使わないかもしれませんが、「単線(銅線)φ2/単線(鉄線)φ1.2」の切断能力もあります。
そして、外観のデザインがカッコいいのもおすすめポイントの一つです。他のラジオペンチだとグリップが単色でシンプルなデザインが主流なので、こうした所にも力を入れてくれると嬉しいですよね。
ただ、リード部品と比較して、さらに小さいチップ部品を保持しながらのハンダ付けとなってくると、PS-01だと少し先端が太いと感じてしまうかもしれません。
当サイト管理人の場合ですが、以下の様なピンセットを使用してチップ部品のハンダ付けをしています。ピンセットを使った方が保持する際に余計な力が入りづらくチップ部品にダメージを与えてしまう心配も少なくなります。
自分の好みに応じて、先曲がりタイプかストレートタイプかを選ぶと良いでしょう。もちろん、価格がそれほど高くないので、両方購入しても良いと思います。
No2『ENGINEER ミニチュアロングノーズペンチ ESD 静電気対策 141㎜ PS-03』
- サイズ:141mm
- 重量:66g
- 切断能力:なし
- 刃部硬度:HRC46±4
- 材質:高炭素鋼
次に紹介するのが、『ENGINEER(エンジニア) ミニチュアロングノーズペンチ PS-03』になります。
一番最初に紹介したPS-01と比較すると、先端がさらに細くなっており、より細かい作業に向いています。特にフォーミングやリードの修正に最適と言えます。
また、表面抵抗値が「1×106~107Ω/sq」あり、静電気(ESD)対策が施されているので、静電気に弱い電子部品を扱う電子工作で安心して使用することができます。
なお、PS-01と違って切断能力はないのでご注意下さい。
No3『ENGINEER ミニチュアリードペンチ ESD 静電気対策 132㎜ PS-04』
- サイズ:132mm
- 重量:69g
- 切断能力:なし
- 刃部硬度:HRC46±4
- 材質:高炭素鋼
最後に紹介するのが、『ENGINEER(エンジニア) ミニチュアリードペンチ PS-04』になります。
一番最初に紹介したNS-04と比較すると、くわえる部分にギザギザが付いていないので、対象物を保持する際にキズつけません。
電線の被覆をつかむ時、ギザギザありのラジオペンチだと、どうしても跡が残ってしまいますが、PS-04なら電線の被覆を傷めずに済みます。
また、表面抵抗値が「1×106~107Ω/sq」あり、静電気(ESD)対策が施されているので、静電気に弱い電子部品を扱う電子工作で安心して使用することができます。
なお、PS-01と違って切断能力はないのでご注意下さい。
その他に電子工作に必要な工具は?
当記事『電子工作に必要なラジオペンチの選び方』では、電子工作に向いているラジオペンチのおすすめを紹介してきました。
ですが、電子工作では、ラジオペンチ以外に、ハンダゴテ、ニッパー、ワイヤーストリッパーなどその他の工具も必要になってきます。
以下の記事で、初心者でもわかりやすいように、電子工作に必要な工具・計測器について紹介しているので、ぜひご覧ください。