電子回路設計おすすめオンラインセミナー【質問可能・転職サポート】
当記事では、電子回路設計初心者の方のために、「電子回路設計おすすめオンラインセミナー(WEBセミナー/オンライン講座)」を紹介していきます。
どのオンラインセミナーも質問無制限で、中には長期の転職・就職サポートが付いてくるものもあるので、ぜひ参考にしてみて下さい。
電子回路設計のプロになるには?
残念ながら、大学や工業高専の電気科で学ぶ教科書の内容だけでは、実務レベルの電子回路の知識を身につけることはできません。
確かに学校で習う電気回路、電気磁気、電子回路などの理論は、電子回路設計を行う上で非常に大事なのですが、実際の電子回路設計との乖離があり過ぎるため、このギャップを埋めない限り、役に立たないのです。
さらに、電子回路に関する専門書籍や雑誌が販売されていますが、どちらかと言うと、電子回路が元々、得意な方が執筆するケースが多く、実務レベルの電子回路の基本的なことに関しては「わかっていることを前提」に書かれていたりします。
そのため、プロとして電子回路設計の仕事を行うには、新卒採用(未経験)でメーカーに就職して、上司や先輩に教わりながら、長い時間をかけて実務レベルの電子回路設計の技術を身につける必要がありました。
ただ、上司や先輩にもそれぞれ仕事があり、職場で丁寧に教えてくれるとはなかなか難しい状況だったりもしますし、電子回路の簡単な修正や同じような回路設計ばかりが続くと、なかなか効率的とは言えず、自分自身のスキルアップが感じられないといった状況になってしまうこともあります。
そんな場合におすすめなのが、電子回路設計のオンラインセミナーを受講することになります。
どうしても、有料になってしまいますが、従来の会場開催型セミナー(最大約5万円/日)より価格が安くなる上に、メールなどで講師に自由に質問することができます。
これから紹介する電子回路設計セミナーは、回路シミュレーションを使って、頻出する様々なアナログ回路やデジタル回路を数多く演習するので、効率的にプロレベルの電子回路設計の技術を身につけることが可能です。
オンラインセミナーとは何か?
オンラインセミナーとは、インターネット上で受講するセミナーのことです。厳密に呼び方は決まっておらず、WEBセミナーやオンライン講座とも呼ばれることがあります。
今まで、セミナー(会場開催型セミナー)といえば、受講者が決められた時刻に開催会場に出向き、講師が講義した後にその場で質問を何点か受け付けるというものがほとんどでした。
しかし、近年では、インターネット環境の整備やSkypeやZoomなどのオンラインコミュニケーションツールの発達により、以下のように大きくわけて「リアルタイム・双方向コミュニケーション型」と「オンデマンド・動画視聴型」の2つのオンラインセミナーを受講できるようになってきました。
- リアルタイム・双方向コミュニケーション型
- オンデマンド・動画視聴型
リアルタイム・双方向コミュニケーション型のオンラインセミナーは、基本的に従来の会場開催型セミナーと流れは同じで、決められた時刻にインターネット上で開催され、リアルタイムで講師が講義した後にその場で質問を何点か受け付けます。
オンデマンド・動画視聴型のオンラインセミナーは、YouTubeやNetflixのようにあらかじめ講義用の動画が用意されており、オンデマンドで受講者が都合が良い時にいつでも自由に視聴することができます。
質問の回答をすぐにしてもらうことはできませんが、質問用の掲示板が用意されていたり、メールでの回答をしてもらうことが可能です。
電子回路のセミナーであれば、リアルタイム・双方向コミュニケーション型であっても、基本的に参加している受講者によって講義内容を変えることはありませんし、どうしても時間の都合上、講師が全ての質問の回答をすることはできません。
そのため、オンデマンド・動画視聴型のオンラインセミナーの方が、受講のスケジュールを自由に組むことができますし、受講者の質問サポートがしっかりしていれば、掲示板やメールなどを通して回答してもらえるのでおすすめです。
もちろん、当記事で紹介する電子回路設計オンラインセミナーもオンデマンド・動画視聴型になります。
シーモスデザイン・オンラインセミナーの特徴
シーモスデザインは、プロでも通用する本格的な回路設計の通信講座を提供しています。
講師による添削と質問回答にかなり力を入れており、受講者の思考力や応用力を向上させる内容になっています。
シーモスデザイン・オンラインセミナーのメリット
- 動画・テキストによる解説
- 講座の組み合わせによって割引あり
- 添削あり・質問可能
- 長期の転職・就職サポートが充実
動画・テキストによる解説
電子回路設計の初心者であれば、インターネット上での記事や書籍よりも動画の方が理解しやすいです。
例えば、回路図作成や回路シミュレーションなど、一つずつ動作を確認することができるので、動画の通りに作業すれば失敗してしまうことは少ないはずです。
また、動画が格納されているDVDの他に、講座専用のテキストも送付されるので、動画と併用することでより理解を深めることができます。
講座の組み合わせによって割引あり
シーモスデザインでは、講座の組み合わせによって価格の大幅な割引があります。割引価格は常時設定されており、最大で価格の20%OFFになります。
詳しい割引の情報は「電子回路設計おすすめオンラインセミナーランキング」で紹介している講座ごとに、説明しているので、ぜひ参考にしてみて下さい。
添削あり・質問可能
シーモスデザインでは、添削と質問回答にかなり力を入れており、各講座の紹介で「質問回数無制限」と説明するほどです。
この添削あり・質問可能な所が有料オンラインセミナーを購入する一番の有益な部分になるでしょう。
特に電子回路設計の初心者の方だと、自分ひとりの独学ではわからない箇所でつまずいてしまって、かなりの時間を費やしてしまうことになります。
確かにYouTubeでも、電子回路の解説動画を探せばあるにはあるのですが、無料で公開している関係上、質問してもすぐに回答してくれるとは限りません。
シーモスデザインの添削と質問回答は、受講者のレベルに合わせて行うので、受講後も自分の設計能力を伸ばしていけるぐらいの思考力・応用力の向上が期待できます。
長期の転職・就職サポートが充実
シーモスデザインでは、転職・就職サポートも行っており、サポート期間も2年(24ヵ月)と長期設定されています。
(転職・就職サポートがある講座は、『アナログ回路設計CAD講座』と『CMOSオペアンプ回路設計CAD講座』のみ)
具体的には、電子回路設計の未経験もしくは経験が浅い方でも理解できるように、履歴書や職務経歴書の添削、求人票の内容確認など丁寧にアドバイスしてくれます。
転職エージェントだと、求人の紹介については大変、利用価値があるのですが、担当のキャリアコンサルタント(キャリアドバイザー)の方が、必ずしもエンジニア出身というわけではないので、電子回路設計の細かい仕事内容などを理解していないこともあります。
こういった場合に、転職エージェントと併用してシーモスデザインの転職・就職サポートを利用すれば、転職を希望する企業の内定率を高めることができるので、ぜひ利用してみると良いでしょう。
また、そもそも、新卒採用だと、通常、転職エージェントのサービスを利用することができないので、一度も社会人経験がない学生にとって、シーモスデザインの転職・就職サポートは非常に心強いと思います。
もちろん、シーモスデザインから細かく個人情報を聞き出すようなことはしないので、自分が希望する範囲でサポートを受けることができます。
なお、シーモスデザインの転職・就職サポートに求人紹介は含まれていないので、転職エージェントや転職サイトなどで求人を自分で探す必要があります。
電子回路設計エンジニア向けのおすすめ転職エージェントについては、以下の記事で詳しく説明していますので、ぜひご覧下さい。
シーモスデザイン・オンラインセミナーの注意点
- WEBサイトのデザインがイマイチ
- 完全にオンライン化されていない
- 受講期間と転職・就職サポート期間が設定されている
- 講座の返品が原則不可
WEBサイトのデザインがイマイチ
シーモスデザインのWEBサイトを訪問すると、まず驚くのが「WEBサイトのデザインがイマイチ」な点でしょう。
例えば、初対面の人と会う時でも、相手の服装がダサ過ぎると、あまり良い印象は抱けませんよね。
シーモスデザインのWEBサイトについても、残念ながらデザインはダサいと言っていいぐらいのレベルなので、講座の中身はすばらしいのに大変もったいないです。
ただ、シーモスデザインは2020年7月時点で11年間も通信講座を提供し続けているので、それだけ受講者の信頼が厚いと言えます。
また、受講前に相談することで、個人個人に合う講座を提案してもらえるので、何か不明点・疑問点があれば、気軽に質問してみると良いでしょう。
完全にオンライン化されていない
シーモスデザインで提供している「通信講座」は、まず教材(DVD・テキスト)が郵送され、質問回答はメールで行う形式になっており、完全にオンライン化されていません。
また、資料請求についても、PDFなどの電子データではなく、紙の資料が郵送されます。
(資料請求の際に必要な情報は、氏名・送付先住所・メールアドレスなどに限定されており、必要最低限の個人情報しか聞かないという配慮はあります。)
頻繁なやり取りがありそうな質問はメールで行えるので、それほど不便に感じないと思いますが、PCにDVDドライブがないと少し面倒かもしれません。
受講期間と転職・就職サポート期間が設定されている
シーモスデザインの講座は、全て受講期間と転職・就職サポート期間が設定されているので、しっかりと自分のスケジュールを確保した上で、受講した方が良いでしょう。
ただ、どの講座も十分に長めの期間が設定されており、一番人気のある『アナログ回路設計CAD講座』であれば、受講期限:12ヵ月、転職・就職サポート期間:24ヵ月となっています。
なお、転職・就職サポートがある講座は、『アナログ回路設計CAD講座』と『CMOSオペアンプ回路設計CAD講座』のみに限定されているので、こちらもご注意下さい。
講座の返品が原則不可
シーモスデザインの講座は、「返品が原則不可」となっています。
法律でクーリングオフの規定があるものに関してはそれに従うとのことにはなっていますが、以下の記事の通り、通信販売で通信添削講座の申込みをした場合、契約解除は難しいようです。
そのため、シーモスデザインの講座は、各種サポートが充実している分、価格が高めの設定なので、受講前に質問して、しっかりと疑問点や不明点を解消した方が良いでしょう。
また、『回路設計CAD入門講座』であれば、比較的、価格が安めに設定されているので、お試しで受講してみるのもいいかもしれません。
電子回路設計おすすめオンラインセミナーランキング
当サイト管理人が、電子回路設計おすすめオンラインセミナーをランキング形式でご紹介します。
どのセミナーも、電子回路設計の仕事に活かせる実践的な内容なものばかりになっています。
No1『アナログ回路設計CAD講座(シーモスデザイン)』
- LTspiceで回路設計CADの基本操作
- LTspiceで回路シミュレータの基本操作
- 設計に必要な電気工学
- 設計に必要な数学
- アナログ電子回路の作図・設計・解析
- FFT解析
- STEP解析
- 温度解析
- モンテカルロ解析
- アクティブローパスフィルタ
- アクティブハイパスフィルタ
- アクティブバンドパスフィルタ
- 反転増幅回路
- 非反転増幅回路
- RCローパスフィルタ
- RCハイパスフィルタ
- 定電圧回路
- オールパスフィルタ
- 半波整流回路
- 全波整流回路
- 擬似コイル回路
- アナログ加算回路
- レベルシフト回路
- 低電圧誤動作防止回路
- 過熱保護回路
- シュミットトリガ回路
- LDOレギュレータ回路
- チャージポンプ
『アナログ回路設計CAD講座』では、回路シミュレーションのLTspiceの操作方法、電子回路設計に必要な数学・電気の知識を学んだ上で、数多くの回路設計を演習することで、上記の一通りのアナログ回路を習得する事ができます。
カリキュラムはかなりのボリュームがありそうですが、講師が受講者に一人ひとりに合わせて指導を行い、質問も無制限で受け付けているので、アナログ回路設計の未経験者でも挫折しないようになっています。
一般的に、アナログ回路設計はデジタル回路設計より、考慮すべきパラメータが多いため難しいとされていますが、その分、デジタル回路設計者よりもアナログ回路設計者の方が需要の高いです。
2年(24ヵ月)の転職・就職サポートも受けられるので、アナログ回路設計の仕事で、新卒での就職または転職を考えている方は、併せて活用してみて下さい。
なお、この講座を申し込むと、自動的に『回路設計CAD入門講座』が無料で付いてきます。
その他の詳しい割引情報については、以下の「割引特典」をご確認下さい。
以下の講座の組み合わせで申し込むと、割引特典を受けられます。
詳しくは、通信講座お申込みページでご確認下さい。
No2『デジタル回路設計CAD講座(シーモスデザイン)』
- LTspiceで回路設計CADの基本操作
- LTspiceで回路シミュレータの基本操作
- 設計に必要な電気工学
- 設計に必要な数学
- デジタル(2進数)の考え方
- パルスの考え方
- デジタル電子回路の作図・設計・解析
- NAND回路
- NOR回路
- NOT回路
- AND回路
- OR回路
- EX-NOR回路
- EX-OR回路
- 加算回路
- 減算回路
- SRAM
- DRAM
- Dフリップフロップ
- カウンター
- シフトレジスタ
- コンパレータ
- マルチプレクサ
- デコーダ
- エンコーダ
- ノンオーバーラップクロックジェネレータ
- 多数決回路
『デジタル回路設計CAD講座』では、回路シミュレーションのLTspiceの操作方法、電子回路設計に必要な数学・電気の知識を学んだ上で、数多くの回路設計を演習することで、上記の一通りのデジタル回路を習得する事ができます。
デジタル回路の基本素子であるNAND、NOR、NOTよりも、さらに細かいトランジスタレベルでデジタル回路設計を学んでいくので、アナログ回路設計者を目指す方にも非常に役に立つカリキュラムになっています。
もちろん、この講座でも、講師が受講者に一人ひとりに合わせて指導を行い、質問も無制限で受け付けているので、デジタル回路設計の未経験者でも挫折しないようになっています。
ただ、『アナログ回路設計CAD講座』と違い、転職・就職サポートは付いておりませんので、この点はご注意下さい。
なお、この講座を申し込むと、自動的に『回路設計CAD入門講座』が無料で付いてきます。
その他の詳しい割引情報については、以下の「割引特典」をご確認下さい。
以下の講座の組み合わせで申し込むと、割引特典を受けられます。
詳しくは、通信講座お申込みページでご確認下さい。
No3『CMOSオペアンプ回路設計CAD講座(シーモスデザイン)』
- オペアンプのスペック
- 製造プロセスに依存する値
- 数値計算に基づくCMOSオペアンプ回路設計の実務的方法
- CMOSオペアンプの作図・設計・解析
- 解析データを回路設計にフィードバックする方法
- 電源電圧の変更
- 電流源の設計
- 入力トランジスタの変更
- アナログコンパレータの設計
- バンドギャップリファレンス回路による基準電圧
- 新規回路の設計方法
- CMOSシングルステージオペアンプ回路
- CMOS2ステージオペアンプ回路
- アナログコンパレータ
- バンドギャップリファレンス回路
『CMOSオペアンプ回路設計CAD講座』は、『アナログ回路設計CAD講座』の履修者を対象としており、CMOSオペアンプ(アナログIC/LSI)の設計を習得することができます。
オペアンプを使った回路設計ではなく、オペアンプを構成する内部回路の設計を学んでいくので、非常に高度な内容になっています。
ただ、難しい分、オペアンプを構成するトランジスタ、電圧源、電流源と言った素子レベルで、オペアンプを理解できるので、アナログ回路設計のスキルを格段に向上させることが期待できます。
この講座にも、質問サポートと転職・就職サポートがしっかりと受けられるので、上手に活用してみて下さい。
なお、詳しい割引情報については、以下の「割引特典」をご確認下さい。
以下の講座の組み合わせで申し込むと、割引特典を受けられます。
詳しくは、通信講座お申込みページでご確認下さい。