ブレッドボードの使い方
当記事では、ブレッドボードの使い方について詳しく解説します。ブレッドボードを活用すれば、電子回路の実験、試作、評価を簡単に行うことができます。
ブレッドボードとは?
ブレッドボードとは、電子部品やジャンパ線をボード上の穴に差し込んで、電子回路を作成する板のことを指します。
(元々の言葉の由来は、パン切り用まな板「bread(パン)+board(板)」から来ているようです。)
ブレッドボードにより、電子部品をハンダ付けすることなく電子回路を組むことができるので、電子回路の実験、試作、評価に最適です。
ただし、プロのエンジニアが行う電子回路設計では、DIP部品ではなく表面実装部品を使うことが多いので、試作でブレッドボードを使う機会はほとんどないと思います。
しかし、電子回路の学習・教育や趣味の電子工作で、ブレッドボードを活用することはまだまだ健在です。
Arduinoボード(マイコンボード)と電子部品、ブレッドボードがセットになったキットも販売されており、これらのキットを購入することですぐに電子回路を組むことが可能です。
ブレッドボードの使い方
横方向30列のブレッドボードを例に、『ブレッドボード』の使い方を解説してきます。
部品用エリアと電源用エリア
ブレッドボードは、上記のように部品用エリアと電源用エリアにわかれて、2.54mmピッチで取り付け用の穴が並んでいます。
(ブレッドボードの中には、電源用エリアがないタイプもあります。)
ブレッドボード内の接続
ブレッドボードは取り付け穴が規則的に接続されています。部品用エリアは縦一列に接続、電源用エリアは横一列に接続されています。
ブレッドボードに使うジャンパ線
ジャンパ線 オス-オス型
ブレッドボードで接続されていない列同士は、両端がどちらもオスの形状になっている『ジャンパー線』を使って接続します。このようなフレキシブルなジャンパ線の方が使いやすいと思います。
また、Arduinoボードのソケットもブレッドボードと同じメス形状になっているので、同じようにオス-オス型のジャンパ線を使うことができます。
ジャンプワイヤ
このように、形状が決まっている『ジャンプワイヤ』もありますが、ジャンパ線と比べると柔軟性が欠けるため、私自身はそれほど使用しません。
ブレッドボードの使用例
ブレッドボードの使用例のイメージは上記のようになります。ブレッドボード上にLEDと電流制限用抵抗を配置して、さらにArduinoボードに接続することで、LEDを点灯させる回路を組んであります。
おすすめブレッドボードは?
おすすめのブレッドボードは、「ブレッドボードの使い方」で紹介したような、部品用エリアと電源用エリアがあり、横方向30列に穴が並んでいるコンパクトなタイプです。
値段もそれほど高くなく、Amazonでも数百円で『サンハヤト SAD-101 ニューブレッドボード』が購入できると思います。
ただ、当たり前ですが、電子回路を組むには、ブレッドボードだけの購入だけでなく、電子部品の購入も必要です。
もし、電子工作初心者で、Arduinoボード(マイコンボード)を使って電子回路を組みたいと考えている方は、Arduinoボード、電子部品、ブレッドボードなどがセットになったキットを購入してしまうほうが手っ取り早いです。
以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。