Arduinoの基礎知識

Arduinoボード7種類を徹底比較

当記事では、様々な種類のArduinoボードを比較して、どれが自分にとって最適なのかわかりやすく解説します。

また、他サイトの記事では生産中止または日本で入手困難なArduinoボードまで掲載している事が多いですが、当記事では日本で入手しやすい7種類に絞って紹介していきます。

Entry Levelシリーズ(入門)

仕様 Arduino Uno Arduino Leonardo Arduino Micro Arduino Nano
基板サイズ 74.9×53.3mm 74.9×53.3mm 48.2×17.8mm 43.2×17.8mm
マイコンチップ/
動作周波数
(プロセッサ)
ATmega328P/
16MHz
ATmega32u4/
16MHz
ATmega32u4/
16MHz
ATmega168 or
ATmega328/
16MHz
SRAM
(メインメモリ)
2kB 2.5kB 2.5kB 1kB or
2kB
Flashメモリ
(フラッシュメモリ)
※プログラムを保存
32kB 32kB 32kB 16kB or
32kB
EEPROM 1kB 1kB 1kB 1kB
動作電圧 5V 5V 5V 5V
電源入力電圧 7-12V 7-12V 7-12V 7-12V
出力電圧 5V、3.3V 5V、3.3V 5V、3.3V 5V、3.3V
デジタル入出力ピン
(デジタルI/O)
14本
(6本のPWM出力含む)
20本
(7本のPWM出力含む)
20本
(7本のPWM出力含む)
14本
(6本のPWM出力含む)
アナログ入力ピン 6本 12本 12本 8本
アナログ出力
(DAC)
端子の定格電流 40mA/各端子 40mA/各端子 40mA/各端子 40mA/各端子
プログラム
書き込み端子
USB タイプB
ICSP
USB micro-B
ICSP
USB micro-B
ICSP
USB micro-B
ICSP
その他
インターフェース
UART
I2C
SPI
UART
I2C
SPI
UART
I2C
SPI
UART
I2C
SPI


「Entry Level」は入門用で、電子工作初心者・マイコン初心者に最適なArduinoボードです。ぜひ初めての方に使用してほしい「Arduino Uno」から、小さなスペースでも使える「Arduino Micro」、「Arduino Nano」などの様々なラインナップがあります。

Arduino Uno

Entry Levelの中でこれから初めてArduinoを扱う電子工作初心者にとって、一番、おすすめなのが、「ARDUINO UNO REV3(Arduino Uno)」になります。

Arduino Unoは最も代表的かつ基本的なエディションなので、供給数が多く入手も容易ですし、シンプルな機能に絞ってあるので、初心者にとっても扱いやすいと思います。

さらに、以下の記事ではArduino Unoの仕様・機能をより詳細に説明しています。ぜひご覧ください。

Arduino Leonardo

「Arduino Leonardo」は、Arduino Unoに搭載しているマイコンを「ATmega328P」から「ATmega32u4」に変えたタイプで、USB-シリアルを変換するチップが不要になっています。

加えて、Arduino Unoに比べて、デジタル入出力ピンとアナログ入力ピンが増え、USB端子はmicro-Bに変更されています。それ以外は、Arduino Unoと同じ仕様・機能になります。

また、「ピンソケット、ICSPピンヘッダ、DCジャック」が実装されていないエディションも販売されています。

Arduino Micro

「Arduino Micro」は、Arduino Unoに比べて小さくなっており、ピンヘッダが実装されているので、そのままブレッドボードに差し込んで利用することもできます。
(ピンヘッダが実装されていないタイプも発売されています。)

機能的には、Arduino Unoとほぼ同じで、端子は「デジタル入出力⇒アナログ入力」、「アナログ入力⇒デジタル入出力」に、それぞれ切り替えることができるので、デジタル入出力は最大20本、アナログ入力は最大12本使うことができます。

Arduino Nano

「Arduino Nano」は、Arduino Microをさらに小さくしたエディションで、ピンヘッダが実装されているので、Arduino Microと同様に、そのままブレッドボードに差し込んで利用することもできます。

また、機能的にはArduino Unoとほぼ同じで、アナログ入力がArduino Unoより2本多い8本になっています。

ただし、デジタル入出力とアナログ入力の端子は、Arduino Microのように切り替えることはできません。

Enhanced Featuresシリーズ(機能強化)

仕様 Arduino Mega 2560 Arduino Leonardo
基板サイズ 101.52×53.3mm 101.6×53.3mm
マイコンチップ/
動作周波数
(プロセッサ)
ATmega2560/
16MHz
AT91SAM3X8E/
84MHz
SRAM
(メインメモリ)
8kB 96kB
Flashメモリ
(フラッシュメモリ)
※プログラムを保存
256kB 512kB
EEPROM 4kB
動作電圧 5V 3.3V
電源入力電圧 7-12V 7-12V
出力電圧 5V、3.3V 5V、3.3V
デジタル入出力ピン
(デジタルI/O)
54本
(15本のPWM出力含む)
54本
(12本のPWM出力含む)
アナログ入力ピン 16本 12本
アナログ出力
(DAC)
2本
端子の定格電流 20mA/各端子 130mA/全端子
プログラム
書き込み端子
USB タイプB
ICSP
USB micro-B
ICSP
その他
インターフェース
UART
I2C
SPI
UART
I2C
SPI
CAN
USB


「Enhanced Features」は「Entry Level」から、さらに機能強化したArduinoボードになります。マイコンの処理が速く、メモリやI/Oが増強されているので、一つのArduinoボードにたくさんのセンサーやモーターを接続したい場合に最適です。

Arduino Mega 2560

「Arduino Mega 2560」はArduino UnoのメモリやI/Oを増量したエディションです。たくさん入出力端子を使いたい場合は、こちらがおすすめです。

Arduino Due

「Arduino Due」はマイコンに32 bitのARM coreを搭載しており、クロック周波数が84MHzと高くArduino Mega 2560と比べて、高速処理が可能です。

ただし、他のArduinoボードと違って動作電圧が3.3Vとなっており、間違えて入力端子に5Vを加えてしまうと壊れてしまう可能性があるので注意が必要です。

Internet of Thingsシリーズ(IoT)

仕様 Arduino Industrial 101
基板サイズ 42×51mm
マイコンチップ/
動作周波数
(プロセッサ)
ATmega32u4/
16MHz
SRAM
(メインメモリ)
2.5kB
Flashメモリ
(フラッシュメモリ)
※プログラムを保存
32kB
EEPROM 1kB
動作電圧 5V
電源入力電圧 5V
出力電圧 5V、3.3V
デジタル入出力ピン
(デジタルI/O)
3本
(2本のPWM出力含む)
アナログ入力ピン 4本
アナログ出力
(DAC)
端子の定格電流 40mA/各端子
プログラム
書き込み端子
USB micro-B
ICSP
その他
インターフェース
UART
I2C
SPI
IEEE 802.11 b/g/n
Ethernet
USB


「Internet of Things」は、Wi-Fi(無線LAN)機能を搭載したArduinoボードになります。しかし、日本の電波法(TEEC)に準拠していないエディションが多く、現在確認した限りでは、「Arduino Industrial 101」が日本国内でも問題なく無線LAN機能を使用できるエディションになります。

Arduino Industrial 101

「Arduino Industrial 101」は、メインのマイコンに加えて、Wi-Fi(無線LAN)付きのLinuxボードを搭載することで、ネットワークに接続できるようにしたエディションです。すでに生産中止になった「Arduino Yún」に近い機能だと言えます。

そのため、インターネット経由でArduino Industrial 101を遠隔制御して、各種センセーからの値を受信したりすることができます。

また、メーカーが工事設計認証(技適認証)を取得しているため、日本国内でも問題なく無線LAN機能を使用することが可能です。

※現在、生産中止になっているようなので、入手は市場に出回っている物のみになります。

生産中止のエディション

Arduinoボードにはすでに生産中止になってしまったエディションも数多く存在します。書籍や他サイトでよく紹介されているエディションで生産中止になり、入手できなくなったものをまとめてみました。

Arduino 101

「Arduino 101(またはGenuino 101)」は、アメリカのArduino LLCがIntel(インテル)と共同設計した「Intel Curie」を搭載したArduinoボードです。

形状はArduino Unoと同じ(基板サイズは違う)で、BLE(Bluetooth Low Energy)、3軸加速度センサ、3軸ジャイロセンサが標準で搭載しています。また、クロック周波数の高いIntel Curieを搭載したことで、Arduino Unoより高速処理が可能となっています。

しかし、2017年9月にIntelがIntel Curieの生産中止を発表したため、それに伴い現在、入手できるArduino 101は、市場に出回っている分のみとなります。

Arduino Yún

「Arduino Yún」は、メインのマイコンに加えて、Wi-Fi(無線LAN)付きのLinuxボードを搭載することで、ネットワークに接続できるようにしたエディションです。

当初は、工事設計認証(技適認証)を取得していなかったため、有線のみしか使用できませんでしたが、後にメーカーが工事設計認証を取得して、無線LAN機能が使えるようになりました。

しかし、現在は生産中止になったため、入手することはできません。実質的な後続機として、「Arduino Industrial 101」が販売されているので、こちらを使うようにしましょう。

Wearableシリーズ(身につける)

「Wearable」は、ボードの形状が円形になっており、「身につける」ことを意識したArduinoボードです。複数のエディションがありますが、Arduino公式WEBサイトから情報が削除されており、入手することはできないようです。

おすすめのArduinoボードはどれ?

当記事で紹介したArduinoボードを用途別のおすすめをまとめてみました。

おすすめArduinoボード
  • 電子工作・マイコン初心者:Arduino Uno
  • 小さいスペースに使いたい:Arduino MicroまたはArduino Nano
  • たくさんI/0を使いたい:Arduino Mega 2560
  • 無線LAN機能を使いたい:Arduino Industrial 101

やはり、まだ一度もArduinoボードを使用したことがない場合は、最も基本的なエディションのArduino Unoがおすすめです。

Arduino Unoは、互換品やすぐに使えるように電子部品と組み合わせたキットも存在します。

電子工作初心者にとっては、どれを選べばいいのか迷ってしまうかもしれませんが、以下の記事で初心者でもわかりやすいように、ランキング形式でおすすめのArduino Unoを紹介しています。ぜひご覧ください。

テキストのコピーはできません。