KiCadの基本操作

KiCad-ネットリストの生成方法

当記事では、KiCadのEeschema(回路図エディタ)でネットリストの生成方法について詳しく解説します。

なお、Eeschemaでの回路図作成方法の詳しい解説については、以下の記事をご覧ください。

ネットリストの生成

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当記事では、例として、以下の反転増幅回路のネットリストを生成する方法を解説していきます。プロジェクト名は「inverting_amplifier_circuit」になります。

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KiCadを起動して、「Eeschema(回路図エディタ)」のアイコンをクリックします。

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「ネットリストを生成」のアイコンをクリックします。

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ネットリストの画面が表示されます。出力するネットリストをタブから選び、「ネットリストを生成」をクリックします。

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ネットリストファイルを保存するフォルダを選び、「保存」をクリックします。
(プロジェクトフォルダ以外のフォルダでも保存することができます。)

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ネットリストを保存したフォルダを開くと、ネットリストが生成されていることを確認できます。

生成できるネットリストの種類

生成できるネットリストは以下の4種類になります。

生成できるネットリストの種類

ネットリスト 出力ファイル拡張子 説明
Pcbnew *.net KiCad Pcbnewのネットリストを出力
OrcadPCB2 *.net Cadence OrCadのネットリストを出力
※Pcbnewと拡張子は同じだがフォーマットは別
CadStar *.frp 図研 CadStarのネットリストを出力
Spice *.cir SPICEシミュレータのネットリストを出力

Pcbnew

KiCad Pcbnew(PCBレイアウトエディタ―)のネットリストを出力することができます。

ただし、KiCad5.0以降からPcbnewで「回路図から基板を更新」のコマンドが追加され、Eeschema(回路図エディタ)からネットリスト出力・Pcbnewでネットリスト入力しなくても回路図情報を読み込めるようになったので、ほとんど使う機会がなくなりました。

回路図作成と基板レイアウトが別の人間で作業を行うなどの場合など、他人にデータ(ネットリスト)を渡す必要がある時に使う程度かなと思います。

OrcadPCB2

Cadence OrCadのネットリストを出力することができます。出力されるネットリストの拡張子がPcbnewと同じ「*.net」になりますが、フォーマットは別なのでご注意ください。

CadStar

図研 CadStarのネットリストを出力することができます。

Spice

LTspiceなどのSPICEシミュレーション用のネットリストを出力できますが、回路図にシミュレーション用の電圧源を加えて設定しておく必要があるので注意してください。

例えば、当記事で題材とした反転増幅回路だと、実物の回路では入出力信号や電源はコネクタに接続することになります。しかし、このままだとシミュレーションすることはできないので、コネクタの代わりに信号源や電圧源を接続して設定しなければなりません。

個人的にはKiCadでSPICEシミュレーション用のネットリストを出力して、他のシミュレーションソフトと連携させるのは面倒なので、LTspiceならそのままLTspiceの回路図エディタでシミュレーション用の回路図を作成したほうが早いと感じます。
(KiCadにもシミュレーション機能はありますが、やはり個人的にはまだまだ使いづらいと思っています。)

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