Digi-Key KiCadシンボル・フットプリントライブラリの使用方法

  • URLをコピーしました!

当記事では、Digi-Keyが提供している「KiCadシンボル・フットプリントライブラリ」の使用方法について解説します。

KiCadシンボル・フットプリントライブラリは完全無料でKiCad用ライブラリ(回路図記号やフットプリント)が利用できるので、自分でライブラリを作る時間を大幅に削減することができます。

なお、「Eeschemaでの回路図作成方法」や「Pcbnewでの基板レイアウト方法」の詳しい解説については、以下の記事をご覧ください。

目次

KiCadシンボル・フットプリントライブラリのダウンロード

1

まずは、以下のリンクからDigi-Key公式WEBサイトに移動します。

2
Digi-Key 今すぐ入手

「今すぐ入手」をクリックします。

3
Digi-Key ダウンロード

「Clone or download」をクリックした後、「Download ZIP」をクリックします。

KiCadシンボルライブラリのフォルダ・ファイル構成

1
Digi-Key 解凍

ダウンロードしたZIPファイルを解凍します。

2
Digi-Key digikey-kicad-library-master 開く

解凍したフォルダ「digikey-kicad-library-master」を開きます。

3
Digi-Key 回路図シンボル フットプリント

以下のように各フォルダに回路図シンボルファイルとフットプリントファイルが格納されています。

  • digikey-symbols:回路図シンボルファイルが格納
  • digikey-footprints.pretty:フットプリントファイルが格納
  • src
    • Source_Symbols:回路図シンボルファイルが格納
    • Source_Footprints:フットプリントファイルが格納

KiCadシンボルライブラリへの登録

Digi-Keyからダウンロードした回路図シンボルファイルは、KiCadシンボルライブラリへの登録が必要です

1

KiCadシンボルライブラリへの登録には、適当なプロジェクトを開いておく必要があります。

KiCad 新規プロジェクト作成

当記事では、「ファイル」-「新規」-「プロジェクト」をクリックして、新規でプロジェクトを作成します。

2
KiCad 新規プロジェクト保存

当記事では、ファイル名「test」のプロジェクトを作成します。ファイル名を入力後、「保存」をクリックします。

3
KiCad シンボルエディタ

「シンボルエディタ」をクリックします。
(プロジェクトが開いている状態で、「シンボルエディタ」をクリックできるようになります。)

4
KiCad シンボルライブラリーを管理

「設定」-「シンボルライブラリ―を管理」をクリックします。

5
KiCad テーブルに既存ライブラリーを追加

「テーブルに既存ライブラリーを追加」をクリックします。

6
KiCad dk_DC-DC-Converters.lib 選択

まずは、先程、解凍したフォルダ「digikey-kicad-library-master」を開きます。

当記事では例として回路図シンボルファイルが格納されているフォルダ「digikey-symbols」を開き、「dk_DC-DC-Converters.lib」を選択してみます。

7
KiCad dk_DC-DC-Converters 追加

シンボルライブラリに「dk_DC-DC-Converters」が追加されたことが確認できます。そのまま、「OK」をクリックします。

KiCadフットプリントライブラリへの登録

Digi-Keyからダウンロードしたフットプリントファイルは、KiCadフットプリントライブラリへの登録が必要です

1

KiCadシンボルライブラリへの登録と同様、KiCadフットプリントライブラリへの登録には、適当なプロジェクトを開いておく必要があります。

KiCad フットプリントエディタ

「フットプリントエディタ」をクリックします。
(プロジェクトが開いている状態で、「フットプリントエディタ」をクリックできるようになります。)

2
KiCad フットプリントライブラリーを管理

「設定」-「フットプリントライブラリ―を管理」をクリックします。

3
KiCad テーブルに既存ライブラリーを追加

「テーブルに既存ライブラリーを追加」をクリックします。

4
KiCad digikey-footprints.pretty 選択

まずは、先程、解凍したフォルダ「digikey-kicad-library-master」を開きます。

当記事では例としてフットプリントファイルが格納されているフォルダ「digikey-footprints.pretty」を選択してみます。

5
KiCad digikey-footprints.pretty 追加

フットプリントライブラリに「digikey-footprints.pretty」が追加されたことが確認できます。そのまま、「OK」をクリックします。

6
KiCad フットプリントライブラリ 更新 待機

フットプリントライブラリを更新するには時間がかかるので、そのまま待ちます。

回路図シンボルとフットプリントの確認

1
KiCad 回路図レイアウトエディタ シンボル配置

KiCadの「回路図レイアウトエディタ」を開き、「シンボルを配置」をクリックします。

2
KiCad 回路図シンボル 確認

「シンボルを選択」で追加されたDC-DC-Converterの回路図シンボルを確認することができます。

当記事では、「OKI-78SR-5_1_5-W36-C」を選択して配置してみます。

3
KiCad 回路図シンボル 配置

問題なく回路図エディタに配置することができました。

4
KiCad アノテーション PCBフットプリントを関連付け

続いて、正しくフットプリントが配置できるのか確認してみます。

「回路図シンボルをアノテーション」をクリックして部品番号を割り当てます。

次に「回路図シンボルへPCBフットプリントを関連付ける」をクリックします。

5
KiCad フットプリント関連付け

新しく開いた画面で「digikey-footprints:SIP-3_P2.54mm_OKI-78SR-5_1.5-W36-C」と表示されており、回路図シンボルにフットプリントが関連付けられていることがわかります。

6
KiCad プリント基板のレイアウトを実行

「Pcbnew(プリント基板のレイアウト)を実行」をクリックして、Pcbnewを起動させます。

7
KiCad 回路図から基板を更新

「回路図から基板を更新」をクリックします。

8
KiCad 基板を更新

新しく開いた画面で「基板を更新」をクリックします。

9
KiCad フットプリント表示

OKI-78SR-5_1_5-W36-Cのフットプリントが表示され、問題なく配置できることが分かりました。

以上で、Digi-KeyのKiCadシンボル・フットプリントライブラリの使用方法の解説は終了になります。

RSコンポーネンツ PCB Part Library

RSコンポーネンツ PCB Part Libraryの方が、Digi-Key KiCadシンボル・フットプリントライブラリよりも扱っている部品数が多く、リクエストも可能なので使い勝手が良いです。

詳しくは以下の記事をご覧ください。

自分で回路図シンボルやフットプリントを作るには?

もちろん、自分で回路図シンボルやフットプリントを作ることも可能です。詳しくは以下の記事をご覧ください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次