実は人手不足!?回路設計エンジニアの将来性とは?
回路設計エンジニアを目指す方にとって、本当に将来性があるのか気になりますよね?
実は回路設計エンジニアの将来性は明るく、様々な業界から需要があり慢性的な人手不足でもあるのです。
中には回路設計エンジニアの将来性はないと主張するかたもいるかもしれませんが、むしろ自分自身の適性や職場環境・会社に問題があるパターンだったりするのです。
当記事では、回路設計エンジニアの将来性が明るい理由を説明し、回路設計エンジニアとして活躍するにはどうすればいいのか考えていくので、ぜひ参考にしてみて下さい。
回路設計エンジニアの将来性が明るい3つの理由
回路設計エンジニアの将来性が明るい理由として、以下のようなものが挙げられます。
- 様々な業界から需要がある
- 慢性的な人手不足
- 他の職種に容易に転職できる
様々な業界から需要がある
回路設計エンジニアは、様々な業界から需要があるので、容易に他の業界に転職することができます。
なぜなら、現在の電子機器は電子回路・メカ・ソフトが融合したものがほとんどで、自動車・航空機・船舶など機械主体と思われるものでも、多数の電子回路が使われているからです。
特に近年では、IoT、AI、ロボットを実用化するため、画像処理や無線(5G)に関する回路設計ニーズが高まっています。
様々な業界から需要があるということは、現在、回路設計の仕事をしている業界が斜陽産業になったとしても、成長産業に転職することで、リスクを回避することができます。
成長産業
- ロボット
- 携帯電話
- 医療機器
斜陽産業
- カメラ
- 造船
- 鉄鋼
など
また、斜陽産業であっても、新製品や新規事業に力を入れている企業であれば、今後も成長できる可能性があります。
例えば、カメラ業界は、カメラ機能が備わっているスマートフォンの台頭により、市場全体が落ち込んでいるので、今後も厳しい状況が続く見込みです。
ですが、ソニーは、需要が伸びているミラーレス一眼カメラのシェアが高いですし、キヤノンは新しいコンセプトカメラや法人向けネットワークカメラ(防犯・監視など)などで売上を伸ばしています。
このように、斜陽産業であっても現状を打破するために行動している企業は将来性がありますし、同じ業界の方が違う業界よりも転職に有利です。
このように、回路設計エンジニアは、働く業界に対して非常に幅広い選択肢を持つことができるので、将来性が明るいと言えるでしょう。
慢性的な人手不足
回路設計エンジニアは、以下のように感染症蔓延が続く2021年でも、高い求人倍率を誇っており、慢性的な人手不足になっています。
職種別の求人倍率(一部抜粋)
職種 | 求人倍率 |
---|---|
技術系(電気・機械)/回路設計エンジニア | 3.45 |
販売・サービス系 | 0.55 |
事務・アシスタント系 | 0.24 |
引用: doda
回路設計エンジニアは、専門的な知識が求められる上に、仕事に興味・関心を持つ人も少ないので、誰にでもできる販売・サービス系や事務・アシスタント系の仕事に比べて求人倍率が高くなるのです。
さらに、回路設計のスキルは一気にガラッと変わることはなく、段々と積み重ねていくことができるので、ベテランの方が重宝され長く働くことができます。
特に難易度の高いアナログ回路設計のスキルを持っている場合、40代以上でも転職が可能になるので、仕事がなくて困ってしまう状況にはならないでしょう。
他の職種にも転職できる
回路設計エンジニアは、以下のように回路設計以外でも関連する他の職種に転職することが可能です。
回路設計エンジニア 転職後の職種
順位 | 職種 | 割合 |
---|---|---|
1 | 回路設計 | 51% |
2 | 機械設計/金型設計/光学設計 | 8% |
3 | 生産技術 | 6% |
4 | プラントエンジニア | 3% |
4 | 製品企画 | 3% |
引用: doda
他にも技術営業、技術コンサルタント、カスタマーサポート、品質管理、特許サーチャーなど回路設計の知識を活かして関連する職種に転職できます。
もちろん、モノづくりに直接関わる仕事がしたくて回路設計エンジニアを目指すことがほとんどだと思いますが、実は他の職種が向いていることも十分にあり得ます。
実際に回路設計エンジニアの中では目立たずに埋もれがちな方が、技術営業など他の職種にキャリアチェンジすることで、むしろ自分を活かせるポジションを見つけられる場合もあるのです。
回路設計エンジニアにとって、回路設計のスキルを磨くのはとても大事ですが、一方でチャンスをつかむために回路設計のスキルを新しい職種に上手に転換することも大事だと言えまます。
回路設計エンジニアとして活躍するには?
回路設計エンジニアとして活躍するには、回路設計のスキルを高めて価値のある存在になることが重要になってきます。
いくら、回路設計エンジニアの将来性が明るいと言っても、いつまでたっても回路設計スキルが向上しないようでは、年齢の上昇とともに、どこからも相手にされなくなってきます。
しかし、会社によって回路設計エンジニアに期待している役割は異なるので、回路設計をコア技術と捉え一から丁寧に育成する会社がある一方、単に設計仕様書だけ作成して後は外注に任せるだけで良いと考えている会社もあります。
もし、入社した会社では、これ以上、回路設計スキルの向上が見込めないようなら、転職エージェントを活用して転職活動するのがおすすめです。
転職エージェントを利用することで、非公開求人に応募できる上に担当のキャリアアドバイザーのアドバイスにより、より自分の希望に合った企業を見つけることができるので、ぜひ興味のある方は相談してみると良いでしょう。