【プロおすすめ】電子工作に必要なニッパーの選び方
ニッパーと一口に言ってもたくさんの種類があるので、どれを選んだらいいのか迷ってしまうかもしれませんが、電子工作の用途であれば、「精密ニッパー(以下、マイクロニッパー)」が最も向いていると言えます。
当記事では、電子工作初心者でも迷わないように、ランキング形式で、さらに詳しくおすすめのニッパーについて紹介していきます。
ニッパーとは何か?
↑電工ニッパー
↑マイクロニッパー、電工ニッパーに比べて刃部や全体のサイズが小さい。
ニッパーとは、主に電線や金属線を切断するための工具です。以下のように、用途や目的に合わせて色々な種類のニッパーがあります。
- 強力ニッパー:金属線を切断
- 電工ニッパー:電線を切断
- 精密ニッパー(マイクロニッパー):電子部品のリード線や細い電線を切断
- プラスチックニッパー:プラスチックのバリ取り
など
この中で、電子工作に向いているのは、「マイクロニッパー」になります。
ニッパーにとって、一番重要なのが「切断能力」になりますが、切断能力の高いニッパーになるほど刃部・サイズが大型になるので、電子工作目的ではオーバースペックになってしまいます。
例えば、強力ニッパーで電子部品のリード線や細い電線を切断すると、そもそもが針金などの金属線を切断するために大きい山形の刃になっているので、切断面は平らにならず山形になってしまいます。
また、強力ニッパーだと、マイクロニッパーに比べてサイズも大きいので、細かい作業が必要な電子工作では扱いづらいです。
ニッパーおすすめランキング
ここから、当サイト管理人がおすすめするニッパーをランキング形式でご紹介します。
紹介するのは全て電子工作に向いている「マイクロニッパー」になり、Amazon、楽天、Yahoo!などのネットショップからも手軽に購入できるものを選んでみました。
おすすめマイクロニッパー比較
ランキング | No1 | No2 | No3 |
---|---|---|---|
品番 | NS-04 | NZ-12G | NS-06 |
メーカー | ENGINEER(エンジニア) | ENGINEER(エンジニア) | ENGINEER(エンジニア) |
サイズ | 120mm | 125mm | 112mm |
重量 | 67g | 35g | 52g |
切断能力 | 単線(銅線)φ1.2/より線φ2 | 単線(銅線)φ0.6 | 単線(銅線)φ0.8 |
刃部硬度 | HRC58±4 | - | HRC58±4 |
材質 | 高炭素鋼 | 高炭素鋼 | 高炭素鋼 |
※切断能力に関して補足すると公式スペックよりも太い線を切断することができます。例えば、NS-04、NS-06であれば、φ5程度のより線であれば切断できます。
No1『ENGINEER マイクロニッパー ESD 静電気対策 120㎜ NS-04』
- サイズ:120mm
- 重量:67g
- 切断能力:単線(銅線)φ1.2/より線φ2
- 刃部硬度:HRC58±4
- 材質:高炭素鋼
一番おすすめしたいのが、『ENGINEER(エンジニア) マイクロニッパー NS-04』になります。
100円ショップで売られているような安物のニッパーと違い、切れ味が抜群で「単線(銅線)φ1.2/より線φ2」の切断能力があります。
1/4W抵抗のリード線(単線)はφ0.6程度、電子工作でよく扱う配線用の電線(より線)もAWG24(0.5105mm)ぐらいまでなので必要十分な切断能力があると言えます。
また、表面抵抗値が「1×106~107Ω/sq」あり、静電気(ESD)対策が施されているので、静電気に弱い電子部品を扱う電子工作で安心して使用することができます。
そして、外観のデザインがカッコいいのもおすすめポイントの一つです。他のニッパーだとグリップが単色でシンプルなデザインが主流なので、こうした所にも力を入れてくれると嬉しいですよね。
No2『ENGINEER ESDミクロカッター 極細ニッパー 順刃 パラレル 125㎜ NZ-12G』
- サイズ:125mm
- 重量:35g
- 切断能力:単線(銅線)φ0.6
- 材質:高炭素鋼
次に紹介するのが、『ENGINEER(エンジニア) ESDミクロカッター NZ-12G』になります。
一番最初に紹介したNS-04と比較すると、刃先形状が約0.3mmの極細先端になっており、より細かい作業に向いています。
また、NZ-12のグリップを基板に水平にすると、刃先も同様に水平になるので、他のマイクロニッパーと違って肘を上げず楽な姿勢で作業が行えます。
そのため、基板で密集した電子部品のリード線を快適に切断していくことができます。
注意点としては、切断能力がNS-04と比較すると、どうしても劣るのでスペックに見合った線を切断するようにして下さい。特に電子部品のリード線切断に特化しているので、より線の切断はおすすめできません。
当サイト管理人の場合、NS-04とNZ-12を用途に合わせて使い分けているので、両方とも購入してしまうのもおすすめです。
No3『ENGINEER マイクロニッパー ESD 静電気対策 112㎜ NS-06』
- サイズ:112mm
- 重量:52g
- 切断能力:単線(銅線)φ0.8
- 刃部硬度:HRC58±4
- 材質:高炭素鋼
最後に紹介するのが、『ENGINEER(エンジニア) マイクロニッパー NS-06』になります。
一番最初に紹介したNS-04と比較すると、一回り小さいサイズになっており、切断能力も少し劣ります。
ですが、それでも電子工作用途では十分な切断能力があるので、NS-04よりもう少し小さいサイズが欲しい場合におすすめです。
その他に電子工作に必要な工具は?
当記事『電子工作に必要なニッパーの選び方』では、電子工作に向いているマイクロニッパーのおすすめを紹介してきました。
ですが、電子工作では、マイクロニッパー以外に、ハンダゴテ、ワイヤーストリッパー、ラジオペンチなどその他の工具も必要になってきます。
以下の記事で、初心者でもわかりやすいように、電子工作に必要な工具・計測器について紹介しているので、ぜひご覧ください。