Arduinoボードの電源供給方法
当記事は、Arduinoボードの電源供給方法について詳しく解説します。
Arduinoボードに電源を給電する方法として、入手性や手軽さから特にUSBケーブルを使った給電がおすすめです。
Arduinoボードの電源仕様
Arduinoボード | USBポート 電源供給 | 電源端子 電源供給 | Vin/GNDソケット 電源供給 |
---|---|---|---|
Arduino Uno | USB Type-B (5V/0.9A) | 7-12V/1A | 7-12V/1A |
Arduino Leonardo | Micro USB Type-B (5V/0.9A) | 7-12V/1A | 7-12V/1A |
Arduino Micro | Micro USB Type-B (5V/0.9A) | - | 7-12V/1A |
Arduino Nano | Mini USB Type-B (5V/0.9A) | - | 7-12V/1A |
Arduino Nano Every | Micro USB Type-B (5V/0.9A) | - | 7-12V/1A |
Arduino Mega 2560 | USB Type-B (5V/0.9A) | 7-12V/1A | 7-12V/1A |
Arduino Due | Micro USB Type-B (5V/0.9A) | 7-12V/1A | 7-12V/1A |
Arduinoボードに供給できる電流は最大で約0.9~1Aとなっています。Arduinoボードにモーターなどの大きい電流を使用する部品を接続してしまうと、Arduinoボードの動作が停止したり電子部品が壊れてしまう可能性があるのでご注意ください。
もし、モーターなどの大きい電流を使用する部品をArduinoボードで動作させたい場合は、Arduinoボードを介して電流を供給するのではなく、直接その部品に電源供給してください。
Arduinoボードの電源以外の詳しい仕様は以下の記事をご覧ください。
おすすめ給電方法
Arduinoボードに電源を給電する方法として、『USBケーブル』を使った給電がおすすめです。Arduinoボードへのプログラム書き込み(スケッチ書き込み)に必要なのですが、給電用途としても有能なのです。
また、USBケーブルは、多くの人がスマホ(携帯電話)やPCを所有している関係上、非常によく使われており入手性も容易です。
USBケーブル
『USBケーブル』でPCのUSBポートとArduinoボードを接続することで、電源供給することが可能です。
USBケーブルはArduinoボードへのプログラム書き込みにも使用するので、動作確認や簡単な実験は、ほとんどUSBケーブルだけで間に合ってしまうと思います。
Arduinoボードごとに、「USB Type-B」、「Micro USB Type-B」、「Mini USB Type-B」の端子になっているので、仕様に合ったUSBケーブルを選んでください。
USBケーブル+ACアダプタ
自宅などにあるAC100VコンセントからArduinoボードに電源給電したい場合は、『USBケーブル+ACアダプタ』の組み合わせがおすすめです。
USB端子が備わったACアダプタ式の充電器が販売されているので、そこにUSBケーブルを差し込むことで使用できます。供給できる電流が少ないと、Arduinoが停止してしまう可能性があるので、ACアダプタの出力電流は1A以上が望ましいです。
USBケーブル+モバイルバッテリー
今までは、PCのUSBポートやAC100Vコンセントからの電源給電方法をご紹介しましたが、Arduinoボード単独で動作させたい場合は、『USBケーブル+モバイルバッテリー』の組み合わせがおすすめです。
スマホ用のモバイルバッテリーはバッテリー容量が大きく、乾電池に比べるとはるかに長時間、Arduinoボードを動作させることができます。また、充電にも対応しているので繰り返し使えることも魅力的です。
その他の給電方法
その他の給電方法として、『006P 9V形乾電池+DCプラグ付き電池ホルダ』や『ACアダプタ』を使用する方法をご紹介します。
006P 9V形乾電池+DCプラグ付き電池ホルダ
『006P 9V形乾電池+DCプラグ付き電池ホルダ(電池ボックス)』を使うことで、Arduinoボードに給電することができます。
ただし、006P 9V電池は先程、紹介したモバイルバッテリーと比較すると容量が小さいので、長時間の給電には不向きです。ちょっとした電子回路の動作確認・実験に使える程度と考えたほうがいいでしょう。
ACアダプタ
『ACアダプタ』を使ってArduinoボードに給電することが可能です。ACアダプタの出力電圧が7~12V、出力端子の形状が外径5.5mm/内径2.1mmのセンタープラス(端子中央がプラス)を選んでください。また、供給できる電流が少ないと、Arduinoが停止してしまう可能性があるので、ACアダプタの出力電流は1A以上が望ましいです。
しかし、Arduinoボードの中には電源端子を備えていないものもあり、ACアダプタは出力電圧や端子形状などで仕様が異なるのでUSBケーブルほどの汎用性はないです。
そのため、AC100VコンセントからArduinoボードに電源供給したいのなら、先程説明したとおり、USBケーブル+ACアダプタの組み合わせがおすすめです。