LTspice-回路図を作成するためのコマンド一覧

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当記事では、LTspice XVIIの「回路図を作成するためのコマンド」を一覧形式でご紹介します。

なお、LTspice XVIIでの回路図作成方法を学びたい方は、まずは以下の記事を参考にして自分で回路図を作成しながら覚えてみることをおすすめします。

目次

初期画面のコマンド一覧

LTspice XVII 初期画面 コマンド

メニューバー

File

LTspice XVII メニューバー File
「File」メニュー説明
New Schematic回路図の新規作成
New Symbolシンボルの新規作成
Open…既存ファイルを開く
New Library
-Capacitor
コンデンサのデバイスモデルのライブラリを新規作成
New Library
-Inductor
コイルのデバイスモデルのライブラリを新規作成
New Library
-Resistor
抵抗のデバイスモデルのライブラリを新規作成
Print Setupプリンタ設定
Print Monochrome白黒印刷の設定
最近使ったファイル
例 C:¥Users¥…¥plot.defs
「最近使ったファイル」を開く
ExitLTspiceを終了

View

LTspice XVII メニューバー View
「View」メニュー説明
Toolbarチェックすると、ツールバーを表示
Status Barチェックすると、ステータスバーを表示
Windows Tabsチェックすると、ウィンドウのタブを表示

Tools

LTspice XVII メニューバー Tools
「Tools」メニュー説明
Control Panelコントロールパネルを開く
(LTspiceの各種設定が可能)
Color PreferenceColor Palette Editorを開く
(LTspiceの各機能の色変更が可能)
Sync ReleaseLTspiceのプログラム・ライブラリのアップデートを実施

Help

LTspice XVII メニューバー Help
「Help」メニュー説明
Help Topicsヘルプファイルを開く
About LTspice ⅩⅤⅡLTspiceのバージョン情報を表示
ShowChange LogLTspiceのプログラム更新履歴を表示

ツールバー

LTspice XVII ツールバー
アイコンツールバーメニュー説明
New Schematic回路図の新規作成
Open既存ファイルを開く
Control Panelコントロールパネルを開く
(LTspiceの各種設定が可能)
Search回路図の文字を検索
(該当箇所の色が変化)

回路図エディタのコマンド一覧

LTspice XVII 回路図エディタ コマンド

メニューバー

File

LTspice XVII メニューバー File
「File」メニュー説明
New Schematic回路図の新規作成
New Symbolシンボルの新規作成
Open…既存ファイルを開く
Save上書き保存
Save As名前を付けて保存
Close開いている回路図エディタを閉じる
Print…印刷設定
Print Preview印刷プレビュー
Print Setupプリンタ設定
Print Monochrome白黒印刷の設定
最近使ったファイル
例 C:¥Users¥…¥plot.defs
「最近使ったファイル」を開く
ExitLTspiceを終了

Edit

LTspice XVII メニューバー Edit
「Edit」メニュー説明
Undo操作の取り消し
Redo操作のやり直し
Textテキスト配置
(日本語入力可能)
SPICE Directive'S'解析設定を記入
SPICE Analysisシミュレーションコマンドを入力
Resistor抵抗を配置
Capacitorコンデンサを配置
Inductorコイルを配置
Diodeダイオードを配置
Component各種部品を配置
(「Select Component Symbol」から選択)
Rotate部品を回転する
Mirror部品を反転する
Draw Wire配線する
Label Netノードに名前をつける
Place GNDGNDを配置
Place BUS tapバス配線をする
Delete部品や配線などを削除
Duplicate部品や配線などをコピー
Move部品や配線などを移動
Drag部品を配線と一緒に移動
Pasteコピーしたものを配置
Draw
-Line
線を描く
Draw
-Rectangle
四角形を描く
Draw
-Circle
円を描く
Draw
-Arc
円弧を描く
Draw
-Line Style
線の種類を選択
バス配線

LTspiceでは大量の配線をバス配線としてまとめることが可能です。

1
LTspice XVII ツールバー ラベルネット

ツールバーの「Label Net」をクリックします。

2
LTspice XVII バス 本数

ラベル名[0:N-1]の形式で作成したいバス配線の本数を設定します。バス配線は「0」から1本目をカウントしていくので、例として、ラベル名:BUSで10本のバス配線を作りたい場合は、BUS[0:9]となります。

3
LTspice XVII バス 構成

バス配線の構成を確認する画面が表示されるので、「はい」をクリックします。

4
LTspice XVII ラベル 配置

作成したバス配線のラベルは、バス配線化したい配線に配置します。

5
LTspice XVII バス タップ

「Edit」-「Place BUS tap」を選択します。

6
LTspice XVII バス タップ 配置

バス配線を分岐するBUS tapを適当な位置に配置します。BUS tapは回転・反転することも可能です。

7
LTspice XVII バス タップ 配線

BUS tapから配線を引きます。

8
LTspice XVII バス ラベル 番号

BUS tapから線を引き出しただけだと、どの線なのか識別できないので、「ラベル名[番号]」を配置します。例えば、1本目のバス配線はBUS[0]となります。

Hierarchy

LTspice XVII メニューバー Hierarchy
「Hierarchy」メニュー説明
Open this Sheet's Symbol現在開いている回路図を階層化(ブロック化)する
Create a New Symbol新規の回路図シンボルエディタを開く
Create a New Sheet新規の回路図エディタを開く
「Hierarchy」は回路図の階層化に使用

「Hierarchy」は回路図の階層化(ブロック化)を行う時に使用します。

詳しくは以下の記事を参考にして下さい。

View

LTspice XVII メニューバー View
「View」メニュー説明
Zoom Area表示を拡大
Zoom Back表示を縮小
Zoom to Fit回路図全体を表示
Pan表示の基準点を設定
Show Gridチェックすると、グリッド表示
Mark Unconn. Pinsチェックすると、空きピン表示
Mark Anchorsチェックすると、部品などの基準点が表示
Bill of Materials
-Show on Schematic
回路図の部品表を表示する
Bill of Materials
-Paste to clipboard
回路図の部品表をクリップボードにコピーする
Efficiency Report
-Show on Schematic
効率レポートを表示する
Efficiency Report
-Paste to clipboard
効率レポートをクリップボードにコピーする
SPICE Netlist回路図のネットリストを表示
SPICE Error Logシミュレーション結果のログファイルを表示
Visible Traces波形グラフを表示
Autorange Y-axis波形グラフのY軸の目盛りを自動設定
Marching Waves
-(Re-)Start
波形を進んでいるように表示する
Marching Waves
-Pause
波形を進んでいるように表示するのを休止する
Set Probe Referenceプローブの基準点を変更
Toolbarチェックすると、ツールバーを表示
Status Barチェックすると、ステータスバーを表示
Window Tabsチェックすると、ウィンドウのタブを表示

Simulate

LTspice XVII メニューバー Simulate
「Simulate」メニュー説明
Runシミュレーションを開始
Pauseシミュレーションを一時停止
Haltシミュレーションを中止
Clear Waveforms波形を消す
Efficiency Calculation
-Mark Start
Efficiency Calculation
-Mark End
Control Panelコントロールパネルを開く
(LTspiceの各種設定が可能)
Edit Simulation Cmdシミュレーションの設定を開く

Tools

LTspice XVII メニューバー Tools
「Tools」メニュー説明
Copy bitmap to Clipboard画面をBMP形式でクリップボード上にコピー
Write image to .emf file回路図をemf形式で保存
Control Panelコントロールパネルを開く
(LTspiceの各種設定が可能)
Color PreferencesColor Palette Editorを開く
(LTspiceの各機能の色変更が可能)
Sync ReleaseLTspiceのプログラム・ライブラリのアップデートを実施
Export Netlistプリント基板作成用のネットリストを保存

Window

LTspice XVII メニューバー Window
「Window」メニュー説明
Tile Horizontally画面を左右に配置
Tile Vertically画面を上下に配置
Cascade画面を重ねて配置
Close Everything画面を全て閉じる
Arrange Icons画面を最小化したアイコンを左下に配列
現在開いている回路図ファイル
例 1 Draft1.asc
「回路図ファイル」を切り替える

Help

LTspice XVII メニューバー Help
「Help」メニュー説明
Help Topicsヘルプファイルを開く
About LTspice ⅩⅤⅡLTspiceのバージョン情報を表示
Show Change LogLTspiceのプログラム更新履歴を表示

ツールバー

LTspice XVII ツールバー
アイコンツールバーメニュー説明
New Schematic回路図の新規作成
Open既存ファイルを開く
Save上書き保存
Control Panelコントロールパネルを開く
(LTspiceの各種設定が可能)
Runシミュレーションを開始
Haltシミュレーションを中止
Zoom to rectangle表示を拡大
Pan表示の基準点を設定
Zoom Back表示を縮小
Zoom full extents回路図全体を表示
Pick Visible Traces波形グラフに任意の波形を表示
Autorange波形グラフのY軸の目盛りを自動設定
Tile Windows画面を左右に配置
Cascade Windows画面を重ねて配置
Close All画面を全て閉じる
Cut部品や配線などを削除
Copy部品や配線などをコピー
Paste-
Search回路図の文字を検索
(該当箇所の色が変化)
Print Setupプリンタ設定
Print印刷設定
Wire配線する
GroundGNDを配置
Label Netノードに名前をつける
Resistor抵抗を配置
Capacitorコンデンサを配置
Inductorコイルを配置
Diodeダイオードを配置
Component各種部品を配置
(「Select Component Symbol」から選択)
Move部品や配線などを移動
Drag部品を配線と一緒に移動
Undo操作の取り消し
Redo操作のやり直し
Rotate部品を回転する
Mirror部品を反転する
Textテキスト配置
(日本語入力可能)
SPICE Directive解析設定を記入

その他

マルチモニター表示

LTspice XVIIでは回路図や波形ビューワなどの画面を分離して表示させることが可能です。マルチモニターとして別々のモニターにそれぞれ表示させることもできます。

LTspice XVII Float Window

画面上でマウスの右クリックをして、「Float Window」にチェックを入れます。

LTspice XVII マルチモニタ

「Float Window」にチェックした画面の上部をマウスの左ボタンを押したまま移動させると、上記の写真のように分離して画面を表示することができます。

ファイルアイコンのサムネイル表示

LTspiceのファイルアイコンをサムネイル表示させることにより、ファイル内の回路図やシンボルを確認することができます。

LTspice XVII 中アイコン以上

LTspiceのファイルが保存されているフォルダを開き、「表示」からアイコンの種類を「中アイコン以上」のサイズに設定します。

LTspice XVII サムネイル表示

上記のアイコン(特大アイコンに設定)のように、サムネイル表示されるので、目的のファイルが探しやすくなります。

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